トツゲキ人生「岐路」

・・・・・家庭教師で正社員採用が無い、という状況!?、うそん!?、マジで!?、正に知る人ぞ知る状況。要するにここにきて絶体絶命の危機。正社員だかパートだか、よく分からないものならばあるのだが、自分のイメージしている将来性を構築出来るような環境が整っていない。恐らく採算が取れないからだろう。家庭教師の社会的ポジションとはそんなモンだ。だからと言って学習塾業界や予備校業界に身を置く事を考えるか、というとそれはしたくない。なぜならばそれでは根本的な問題解決には至っていないからだ。20余年学んできたことで学んだ事は、諦めちゃいけない、ということ。しかし家族を養わなければいけない。もう本当に悶々とした。だからと言ってクヨクヨはしていなかった。そんなコトするよりも、やんないといけないコトがたくさんあったからだ。

当時は今と同じような感じの就職超氷河期。けれども今のように、国から支援があったか、と思い返してみてもそんなに覚えていない。自分が就職する、というポイントで何か違和感を感じていたからに違いない。就職を無視していた。家庭教師で正社員が無かったからと言って今更、就職活動を行っても梨の礫。早々にヨーイッドン!!をきっている同年代達やフレッシュマンに先を越されており、就職戦線を渡り歩いても勝算は無いし、生涯賃金を計算してみても何だかパッとしない。時間の無駄というと言い過ぎだが時間を効率的に有効活用していないのは明らかだ。それ相応に頑張って、それ相応の報酬をもらって、みんなと同じような感じで日々を過ごす。何だか刺激が無い。めちゃくちゃ失敗するか、めちゃくちゃ成功するか、そんなハラハラドキドキした20代30代を生きないと、40代50代になった時につまんない自分の人生に自暴自棄になる可能性が大きくある。それでは本当にオモシロくない。

ダイヤモンドも磨いて磨いて磨きまくってこそ光り輝くものだ。仕事を寄ったり、好き嫌いをしている訳でも何でも無い。人生を充実させるべきイデオロギーが私には存在しているからなのだ。恐らく理系ってそんなモンだろう。何事も追究すれば自ずと欲するものは手に入ると分かっているからこそ、個人的感情一切度外視で行動出来る。決めればとことん拘ってしまうし、継続させてしまうのだ。もうこうなったら就職活動で同じようにしんどい事をやるなら、自分で営業やって一生懸命に仕事(家庭教師)をやってみる方が良い。むしろ、その方が近道なのかもしれない。

「家庭教師で正社員が無かってん。もしやっていけんようになったら働いてもらわなアカンねんけど、ええやろか!???」

我が子を抱く妻の目を見て胸が張り裂けそうな気持ちで話をした。もちろん離婚されても止むを得ないからだ。自分自身の覚悟は固まっていた。その空気を察知していたかのように、静かに微笑みながらうなずいてくれた。言葉は無かったが大きな勇気に繋がった。あの時の情景は今でも覚えている。妻の「ここぞ!!」という時の腹の据わり具合に感服した。その時、財布の中には数える程の千円札と明日を生きる為の百円玉が数枚程度しか無かった。当時のヤリクリには本当に感謝している。

もうヤルしかない!!、ヤルしかないんだ!!、選択肢はただ1つ。前へ進むだけッ。無いなら創る!!、絶対に創ってやる。勢いも極まって頭はいつものようにフル回転。まずは私が始めたコトが・・・<つづく>