トツゲキ人生「外構」

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入園も一入にGWも終わり、梅雨という時期の到来を示すシグナルが春の雷雨と共にやってくる丁度、5月下旬。雨が降る、風が吹く、というような天候になると実に困ってしまう2つの問題が常々から基地へと注がれていた。確かに最初の内は、何とかなるだろう、と軽い感じで思っていたが、やっぱり何ともならなかった為、空っぽな状況でも諸問題の解決に勤しむことになった。もちろん計画性なんてまったく無く、行き当たりばったりな感じの対処だったコトもあり、エクスチェンジされてしまうモノは、どうしてもエクスチェンジされてしまうようだ。

1つ目の問題は、外構の問題。粘土質だった我が家、何もかもがキツキツだった我が家、外構をする余裕なんて皆無資金だった我が家。そんな我が家では当初、雨が降り外へ出ると履物やら何やらといった様々なモノが泥だらけとなっていた。人間というモノは不思議なもので本当に泥だらけになってみないと、泥だらけになる、という問題すら理解出来ない生き物だ。泥だらけになって初めて分かる事があった。足下はとても大切である、という事を肌身で実感したのだ。さらに追い打ちを掛けて台風の如く勇ましい風が吹きすさぶ梅雨直前。柵すら無かった我が家にとってしてみれば確実に自然界の脅威にさらされていた事は言うまでも無い。当時いろんなモノがいろんな所へ飛んで行っていたものだった。その度毎に本当に情けなく申し訳ない気持ちでいっぱいになり、とにかく反省しかしていなかった。考えが甘若かった事に加え、突っ走ってしまう性分も重なっていたので、人の意見を聞かないとどうなるのか、を身に浸みる状況であったのだろう。あの時もっと真剣に話だけでも聞いておくんだった、と反省の連続が尽きなかった。今思うと情けない話である。

そんな状況も状況なのでドキドキしながらも満を持して旭化成へ連絡した。問題を抱えているので出来れば何とかしたいんですが・・・、と少し電話口で相談に乗って頂き、スグに飛んで来てくれた。打ち合わせ当日、誰が聞いても「当たり前じゃん!!」と笑われるような2つの要望をお願いした。雨の日に足下がグチャグチャにならないように何でも良いから舗装する、風が吹いてモノがご近所さんへ飛んでいって迷惑を掛けないようにする為に柵を立てる、という最低限。これら2つ以外にイメージは全くと言って良い程に固まっていなかった事もあり、打ち合わせでは淡々とした感じで外構着手に向けて話が進んだ。だからと言って手元に資金はほとんど無い。間違いなく融資を募る他無かったのだ。社会的ポジションを考えると基地ローンの返済が始まったばかりの若僧にそんなにポンポンと貸してくれるはずがないだろう、という正直な気持ちを持っていた。けれども及ぶべき心配はそんなに大した事の無いような感じで何かと不思議な気分だった。それもそのはず相談を受けてくれた担当の方がいわく、和田さん!!大丈夫ですよ、とキッパリ。さらに言うならば少し微笑んだ感じで話を前向きに進めてくれていたからに違いない。この笑顔が何かしらの経験値を物語っていたからであろう。そう即座に悟り半信半疑な気持ちを抑えつつ、融資のお願いをすることにした。

善は急げとばかりにパパッと書面を整えて先方にファックスを入れた。そして数分後。いきなり担当の方の携帯電話が目の前で鳴り、何だか良い空気を感じられる会話が進んでいるような雰囲気だ。要するに見るからに会話が弾んでいた。こちらは祈るばかりだった。電話も一様に完了したようで受話器を手で添えるや否や、和田さん!着工の日取りはいつにしましょう?、という質問。いつでもOKです、ともちろんスピード回答。場の空気はいっぺんに穏やかな安堵に見舞われた。融資もOKで着工日も決まった。これでようやく1つ目の問題を解決することに繋がったのだ。残す問題はもう1つだ。よし、自信を持って勇気持って2つ目の次なる問題の解決に向けて漸進させることにしよう。