通夜や葬式と言った年末年始のバタバタ劇も一様に幕を閉じた。とは言っても目には見えない様々な問題が幾つも幾つも残されていた。要するにお金の問題だ。誰も知らない多くの状況が思いの外明るみになれば、仲良しであっても近親者であっても直接的に関わりのない周囲は、そそくさと離れていってしまう。お金にはそういう魔力があるのだ。そういった光景に人間の冷たさをしみじみと感じた。誰かがそれらを解決しなければならないのに知らぬ顔して静かに去っていく。何だか虚しくて残念でならない。良い事は言えども状況如何で思わしくなければ一変する。そんな時、専ら本質は行動に表れる。 当然の如くこんな状況は大嫌いだ。悔しさと憤りが私の心に火をつけた。こうなったら何もかもキレイにしてやる!、という意気込みで1ヶ月余り徹底的に動きまくった。紐付く問題を1つ1つ確認しては解決する、という繰り返しだったのだ。
そうこうしている内にそろそろ四十九日を迎えつつあった時、ようやく全ての問題も解決し落ち着きを取り戻しつつあった。ちょうどそんな時、ふぅ〜〜〜ッ!!、となって珍しくも少し体調を崩してしまった。久し振りに年齢の重さを感じた瞬間だっただろう。恐らく年末から張り詰めていた何かが一瞬で解き放ったのだ。まぁ〜特に寝込む事も無く最後の締めに相応しく四十九日の段取に勤しむことになった。けれども仕事をしながらの問題解決だった事もあり多忙を期していたので、この時ばかりは一番実家に近い身内に簡単な段取を頼んでおいた。とは言え全ての下準備は全て整えていたので、後はお寺やお坊さんやご近所さんに声を掛けて見張るだけ。さすがに単純作業だ。そして四十九日当日、驚くべき事が起きた。なんと頼んでおいた声掛けや見張りを完全無視の放置状態にしていたのだ。もちろんお坊さんもキョトン・・・。そりゃそうだ。さらに40人前やら50人前やらと言ったお寿司も虚しく届く。腹が煮えくり返るという衝動を軽く通り越し心底情けなく思った。言うまでも無く親父も苦笑い。結局、四十九日を迎えたのは私と親父の二人だけだった。みんな自分の事しか考えていない者が多過ぎる。近親者ですらそうなのだ。いくら涙を流していたとしても行動がその本質を物語る。ただ私は最後の最後まで長男としての宿命を果たした。
悔しさは消えぬまま、それでもー区切りを付けることした。いつまでもクヨクヨしてはならないからだ。とりあえず母親の残した問題を解決する為に準備しておいた体力も多少なりとも残っていたので、この機会に自分自身の大きな変革に繋げるべく、満を持して株式会社ディフェンス関西営業所様へのご連絡を約束通り改めてさせて頂いた。大変ご無沙汰致しております!!、という電話越しでの第一声。そして直ぐに、是非ともホームページを創り直して頂きたい!!、と熱望し打ち合わせの設定をさせて頂きました。打ち合わせ当日、初めましての儀式に胸が高鳴る。ワクワクドキドキ以外の何モノでもなかった。次第に話し合いを深めていく内に自分自身の勉強不足、構想不足といった不足な部分が浮き彫りとなり反省の連続。さらにホームページ制作サイドのプロ意識に圧倒され感銘を受けること多々。自分では時間と知識が無さ過ぎる、という発見と認識を得ることが出来た。コンテンツを明確にする事、SEO戦略を広く深くするという事、そしてブログを書き綴るという事、これらの重要性を知ると知らないではホームページでの集客で大きく違ってくるのだ。正直この打ち合わせは私にとって予想以上の大きな転機となった。