後は税理士の先生にお任せして日々の業務に没頭することにした。状況そのもの全く気にならない!、と言えば嘘になるが、心の痞えを取り除かれたような気持ちになった。士業の先生方とはコレ程にまで力強いものなのか?!、認識が甘かった事を幾分反省した。自分の社会的ポジションを考えても、士業の先生方に業務をお任せする、なんてまだまだそんな次元ではないと認識していたからだ。気付かない内にそうでもなくなっていたのだろう。今回の一大事もあって冷静に考えた。世の中、というのは自分が思っている程、なぁ〜なぁ〜、ではダメなのだ。真摯に向き合って歩まなければならない。この機会にどんどん成長するべく、前々から気になっていたコトを精査し改善することにした。そうでないと今のままでは、置いてけぼり、を喰らってしまう。未だ見ぬ次元に自分を放り込むべく、受験塾家庭教師、という事業の仕組みを根幹から改めることにした。
最初に着手した改善は契約書類関係の整備である。とは言っても自分にとってしてみればサッパリ分からないことばかりだ。何をどう考えて、どのように判断すべきなのか、が全く分からない。ネットで検索しても今ひとつ掴めない。やはりネット上に落ちているのはあくまでも契約書を上手い具合に作成する為だけのヒントしか無いのだ。自分が思い描く答えそのものは落ちていない。それでもどんどん検索し、あるキーワードが頻繁に目に付いた。契約書と言えば弁護士。なるほど?!、と思いながら次は「弁護士」というキーワードに着眼点を置いて再び検索しながら考えた。一層のこと顧問契約を引き受けて頂ける弁護士の先生はいらっしゃらないのだろうか?!、という気持ちのまま一か八か[兵庫県三田市 弁護士]で検索してみた。すると、どうだろう。発見することが出来た。ホームページを隅から隅まで一部始終読みまくり、ブログも読みまくり、お顔や表情も確認した。とにかく最初の打ち合わせでは、活きた質問、を行うべくネットワーク上の情報を隈なく調べて認識した。そして直様、連絡させて頂いた。心臓はバクバクである。なんせ自分のレベルでは当然、恐れ多いレベルの方々。それにお付き合いさせて頂く事になると、一生のお付き合い、となるからだ。その事を肝に命じて緊張感を持ちながら慎重に最初のアポイントメントをとる。出だしキチンとご挨拶するのは当然だし、粗相の無いようにしなくちゃいけない。人生の先輩であり、かつ、士業の先生方であり、一生お付き合いさせて頂くからこそ無理も無い。電話の最中、コールバックの時間が何時間にも思えた。喜作な感じで約束も取り付けることが出来た。
初対面当日、緊張感マックスな時がやってきた。名刺交換に始まり自己紹介。席に付きいろんなお話をさせて頂いた。ほんの束の間の出来事ではあったものの、想像以上にご指南ご意見を賜ることが出来た。目から鱗である。感激以外の何物でも無かった。同時に知らなさ過ぎる自分が恥ずかしくてたまらなかった。感激と反省の連続であったのは間違いない。今まで感じた事の無い神経が起動する感覚とは、恐らくこのようなコトをいうのだろう。楽しい時間は過ぎるのも早く、最後に顧問契約におけるご説明があった。もちろん間髪入れず契約承諾をお願いした。検討期間なんて不要である。大きな価値が存在しているコトが実感出来たのだ。不明な点や認識不足は恐らくたくさんあるに違いない。けれどもそれらは契約を結び、お付き合いさせて頂く中で、払拭すれば良いのだ。長いお付き合いをさせて頂くつもりなのだから心配なんていらない。そんな心配よりも今後、起きようとしている未だ見ぬムーブメントに対してのワクワク感が止まらなかった。この瞬間、受験塾家庭教師の顧問弁護士としてご尽力賜ることが決まった。兵頭先生とは間違いなく長いお付き合いになると確信し、ご挨拶最初の打ち合わせを終えた。自分の人生を大きく変えることになろうとは、この時まだ知る由もなかったのだ。