いよいよ西村先生からタイミング良く連絡が入った。法人設立1ヶ月ないしは2ヶ月前ぐらいに連絡を頂ける事になっていたので、いよいよその時が来たか?!、という感じだ。不安と期待が入り混じる何とも言えない心境。打ち合わせに入る前の準備段階として諸々の確認作業が進んでいく。正式な会社の名前や住所、そして代表者の名前や住所といった当たり前過ぎる内容から始まり、事業目的や発行可能株式総数といった聞き慣れない内容に至るまで、幅広く1つ1つ丁寧に説明して下さり進めて頂いた。確認作業も一様に完了し残すところ後、事業目的を決めるだけ、となっていたコトもあり先生からも、時間はまだまだあるし分からない事があれば何でも聞いて下さい!、というお言葉を頂戴していたので、事前に吟味に吟味を重ねていた事業目的を伝えた。いよいよ役者が揃った感じだ。先生の雰囲気からそう捉えても可笑しくない様子が伺える。ココまで来るのに右往左往、四苦八苦、諸々事態は数え切れない程、たくさんあった。それも今となっては良い経験である。直ぐ目の前まで、やってきたのだから先生様々だ。
法人化への段取りも決まり、理念・概念・心得も決まり、求人募集も集大成を迎えることができ、事業目的も明確化できた。それに税務調査や年健調査といった調査まみれの半年を脱し、行方不明社員への対処も一様に完了し、お客様の入り具合も幸いにしてほぼ満員。昨年の反省で熱中症予防も良い具合に出来ていた。一区切りついたので心の中で、フゥ~~~~~ッ!!、とした途端、お盆休みも吹っ飛んでしまう出来事が起きた。ただこの事態は言うなれば不幸中の幸い。なぜならお客様に一切ご迷惑を掛けずに済んだからだ。緊張の糸が切れると体調に異変を起こす年齢になってきていると自覚した瞬間だ。
お盆休み初日早朝に突然、腹痛のような何とも言えない激痛を身体内部から感じる。吐き気は無いが熱もあり変な汗が身体の各所至るところからでる。立ってられないし座ってられない。勿論、ジッと寝転んでなんてもいられない。どうしても脳裏に過るのは仕事のコトばかり。とにかくお盆休み中に治さないといけない!、そんな使命感に差し迫られていた。早速、近くの救急病院を調べて即連絡。普通なら救急車を呼んで、どうこうするだろう。けれども意識さえあれば救急車を呼ぶ必要なんてまるでない。身内の者に送ってもらえば良いのだ。いなければタクシーでも何でも呼べば良いだけ。幸いにして三田という土地柄もあり、半径15分以内に幾つか病院も存在している。この時ばかりは住み良い三田を感じた。
そんな流暢なコトを考えている間にも病院に到着。さすがに立てないので家内の肩を借り這いつくばるようにして病院へ入り、倒れ込むようにしてベッドイン。スグに診断が始まりレントゲン、そして点滴へとパパッと検査が進んでいく(非常事態なのは一目瞭然)。簡易的な検査が進んでいく内に、恐らく?!、と思われるコトが判明。病名を耳にした折、スグに生きるか死ぬか、というものではなく、改善改良を行えば治る、という状況に一先ず安堵した。しかしながら専門医にキチンと看てもらわないといけない為、紹介状を書いてもらって、鎮痛剤を処方してもらい帰宅。点滴の効き具合がすこぶる良い感じであったコトもあり、食欲はそこそこあった。とにかくお盆休みの間に何が何でも自由に動けるまでには回復させなければならなかったので、症状タイムスケジュールを最初から書き留めることにして、次の日朝イチに病院予約を完了させた。その時の行動力は半端じゃなかっただろう。本当にもう必死なのだ。