合格率20%でも岡山白陵中学校の合格を捥ぎ取る(1)

希望への道 2012・01/15 ー 2012・02/14

【算数】

(現状と今後の対策)

授業中の学習・宿題ともに非常によく頑張れています。分量・理解度ともによく頑張れています。ただ今後は毎週量が増えて行きますので、次第に量に追われることになってくるでしょうが、頑張ってこなしていきましょう。今回取り組みを見ていて一番気になったのは、解答の記述の様子です。線分図はおろか式についても丁寧に書かないことがよく見られました。自分で分かる記号のようなもので済ませていたり、計算式を省略したりしていることがよくありました。おそらく算数が苦手であるという原因のひとつはここであると考えられます。まず計算式を省略するので計算間違いが多いことが挙げられます。これは実際に白陵中の計算問題で試してみましたが、最初ノートに解いた段階では5問中4問間違いという結果でしたが、大きなスペースに丁寧に式を書いたうえで計算させるとほとんど正解できていました。文章題に取り組む際にも暗算で済ませようという気持ちが大きくあるようです。また図をかかないということもよくありましたが、これによって大きく損をしています。図をかいたうえでその図を見て思いつくことが、実際の現場ではよくあることであり、またそうしないと解けない問題が入試においてはほとんどなので、これについてはすぐに改善しなければなりません。実際に図をかかせると、その時点でひらめいて最後まで解ききれたということが何度もありました。今後の学習指導においてもこの内容については徹底して改善させます。

(授業内容と今後の対策)

毎回1テーマで学習を進めています。今月は水溶液の濃度計算、売買損益、比例配分・倍数算について学習しました。水溶液の濃度計算については面積図を使ってとくような方法については覚えられていましたが、それをどういうときに使えるのかということがあまりよく分かっていなかったようです。水溶液の問題と見たらすぐに面積図というような取り組み方をしていました。全体的になんとなくは分かっているものの、理解が十分にできていないというような印象を受けました。売買損益算についても同じです。~割増し、~割引きの計算についてはよくできますが、仕入れ値が不明なために1とおいて解かなければならない問題や、最後まで割合で問われているようなもの、また値段に加えて個数についても割合で問われているようなものについては何をどうすればよいのか分からなかったようです。比例配分・倍数算についても、同様のことが言えます。ある一定の値を比によって分けることはできますが、それを文章題として問われた場合に、どう取り組めば良いのかわからなくなるようです。特に倍数算のように線分図の中の割合を操作して解くようなものについては全く分かっていませんでした。以上のようにおそらく全ての範囲において、細かく理解をしないまま今に至っているのではないかと思います。特に問題練習を数こなしていると思われるところはあるのですが、おそらくは幹となる知識があいまいなままに取り組んでいるため、知識を定着させる作業であるはずの問題練習がうまくその役割を果たしていなかったのではないかと思われます。その一方で授業中の学習については非常にスムーズに進んでいます。新しいものについてもすぐに吸収ができています。最も有効な学習の方法としては、メリハリをつけた学習ができることです。まずは幹となる知識を完全に理解して身につけてしまうこと、そしてその身につけた知識を問題練習を通して定着させ、その上で段階的に難易度の高い問題に取り組むことによって応用力を鍛えてゆくことが大切です。今後の学習指導においてもまずは授業時間内において最低限必要な知識を例題を解くことによって身につけます。そしてその後は宿題において問題練習に取り組んでもらうことによってその知識の定着と応用力の養成を図ります。今、非常によく頑張れていますので、毎週のノルマを完璧にこなせるように頑張っていきましょう。また2/25の学習指導から理解度を測るためのテストを行います。これについては今後毎週行います。そして先日申し上げましたように同学年のライバルと毎週競い合うことによって学習の動機付けを図ります。決して負けないように頑張っていきましょう。

【国語】

今回初めての授業をさせて頂きましたが、2時間みっちりと文章問題を中心に説明を行ったにも関わらず、しっかりと集中して話を聞くことが出来ていました。また瑞葵ちゃんが既に、難易度の高い説明文や論説文などにもチャレンジしており、文章を読むスピード並びに語彙力なども大変優れていることがわかりました。

しかし同時に読解問題を苦手としているいくつかの問題点もわかりました。その一つは、難易度の高い問題ほど、文章を通して読み、文章全体の流れをつかむことが出来ていないということです。こういった場合多くは、質問されている問題の内容は理解しているのですが、その問題の答えになる部分を、下線であれば下線部周辺からのみ、指示語であればその指示語の内容が書かれている段落にしか、答えはないだろうと考えて、それ以上問題の範囲を広げてチェックしていくことができずに、本人も何か違うと感じながらも答えに記述している点です。公立の小学生のレベルであれば、その考え方で充分に答えにたどりつくことが出来るのですが、しかし難関私立を受験するのであれば、それ以上に文章読解を進め、更に広域に問題の答えとなるキーワードを探し出してこなければなりません。それが出来なければ「文章中の言葉を使って30~70文字で答えなさい」という問題はもっともらしいことはかけていても、まるをもらうことは難しいと考えます。それは文章の中から、質問されている問題の答えにあたる場所を見つけ出し、その答えの単語の、更に具体的な単語、説明等がないか再び文中から探しだして確認し、要点のみまとめて文章を推敲してつくりあげる、、、と言った、かなりの要領と練習が必要になる問題だからです。一朝一夕にできるものではありません。今後は文章問題を解いていくうえで必要になってくる解き方を、文章の中に線を書きこむ所から、丁寧に教えていくつもりでいます。

具体的にまず来月の一ヶ月間で、何の書き込みもない文章問題に、書き込みをつけるところから指導いたします。文章に書く書きこみは、国語の勉強を支える土台にあたります。また頭で考えるだけではなく、通読と音読を繰り返させ、文章の「話題」と「構成」を読みとれるように指導を行います。そして漠然と考える癖とやめさせ、文章の流れを自分なりに整理しながら読むための指導を実際に問題文をやってもらいながらおこなってまいります。

今回、授業を担当させてもらってなにより感じたのは、きちんと文章を読み解こうと努力してくれる点です。私が少し出すヒントを一生懸命考えて、答えを導き出そうと頑張ってくれていますので、今後が非常に楽しみです。文章に集中して読むことが出来ていますし、小説では心情を読みとることが上手です。必ず伸びていく、そう確信していますので、今は基礎をしっかりと丁寧に指導してまいります。

【理科】

時には小雪が舞い散る寒い時期が続いています。インフルエンザなどで学校によっては、学級閉鎖などの話も伺っています。帰宅後の手洗い・うがいの励行に努め、日々元気に過ごせるように気配りをしていきましょう。

さて今回の学習内容です。理科に関しては、物理・化学のテキストを授業で扱い、それ以外の単元のテキストはまずは宿題に回すという方針で進めていきました。今回は音・光・熱について進めました。音の性質については、用語はわからないものがあるものの、事典や参考書などを使い埋めていくことが出来ていました。波についての用語や、それらの性質を利用した問題などに対しても、順序立てて考えることが出来ていました。実験結果を比較するのにどのデータとどのデータを比べればよいか、なども理論的に答えることが出来ています。光について、水面や凸レンズでの屈折のルールを説明しました。その後はそれを利用した問題は解けていました。ここでも実験データから関係をつかむことが出来ています。熱の伝わり方、水の状態変化などについても用語も含め確認できています。温度変化のグラフも正しく読み取れていました。カロリー計算についても、考え方・公式を説明するとそれらを正しく使うことが出来ていました。

(今後の対策および予定項目)

理科はテキスト二本立てで進んでいきますが、まずは夏前までに一周終わらせることを目標に進めていきます。まだ授業回数が少ないので何とも言い切れませんが理解力があるので、物理・化学分野についてはうまく行きそうな手応えを感じています。宿題に回している生物分野では生き物の名前が数多く出てくることと思います。一周目に関して言えば、知らないからといって弱気にならないようにして欲しいものです。どの単元も本番は二周目からです。そこからはテキストに書き込みをしていきますが、併せて必要な知識なども書き込み、学習事典を超える最高の参考書を作成していきましょう。

【岡山白陵中学校・岡山白陵高等学校:http://www.okahaku.ed.jp