漸進
合格するだろう!
、、、と誰もが正直に思っていた。少なくとも学校の担任を除いては・・・。ナメていた、という気持ちはまったく皆無。そして私達がバックグラウンドに控えている。負ける訳がない。絶対に勝つに違いないのに、ナゼだ???。取り組み自体は本気で完了させたのに・・・。例年5名程度の募集に対して5、6名程の一桁志望。知る人ぞ知る状況。正直言ってオシシイ。ただそうは言っても実のところ私には、うん?!、という、万が一、億が一、の瞬間があった。
とある深夜に仕事をしていた時のコトだった。テレビをつけていたのだが、そこに彼が志望する大学のCMがやっているではないか?!、正直言って、まさか、とは思ったので公募制推薦入試までの取り組みを念の為、再確認しておいた。その思いは大きく的中。せんでもええ的中はいらんがな!、いよいよ2011/9・9金am10:00、がやってきた。AO入試一次出願における合格発表・・・
・・・無い、無い、無い。
うそん!?、なんでや!?、結果は目を見開くような結果だった。なんでや、なんでや、なんでや。そんなん絶対に有り得へんことや。その結果を得た瞬間、深夜のCMを思い出す。そこで調べまくった挙げ句に比較的、答えがスグに見つかった。志願者数が過去と比べると10倍以上も跳ね上がっていたのだ。要するに5、6人だった志願者数が50、60人程度に膨れ上がっていたのだ。痛い、痛過ぎる、、、。タイミングが悪過ぎるわ。倍率への考え方は一切意識なんてしていない。問題なのは何人が合格して何人が不合格になるかだ。5名の中に入れば良い、と考えれば、イスは1つではなく5つに狙いを絞れば良い。その5つのイスに座れる方法と手段を見付け出して、全身全霊の何もかもを担えば良いのだ。結構、この考え方で大きな効果を挙げている。俺はイスが5つあったら、その5つに絶対に入ってやる、と思って動けば良いだけのことなのだ。
5人の10倍で50人、10人の10倍で100人、この差は歴然だ。後者の方が遥かに合格しやすい。数字のマジックに溢れてはいけない。数字だけでは物語れないオモシロさが受験には潜んでいる。昨年度と比べると出願者数が10倍以上跳ね上がっており、通常の取り組みを慣行していて目に叶う訳がない。5つのイスに入る以前に50人の中で目立たなアカン、という要素が必要となってくるのだ。となると、彼のパーソナリティーでは遥かに及ばない部分が多過ぎる。チクショーーーッ何で今年に限ってこんなんやねん!?、絶対に考え抜いて合格に導いてやる。とにかく覚悟を決めて何が何でもヤルしかない。一騎当千、正しくそうだ!!、それしかない。AO出願は恐らく惨敗の可能性が高い。恐らくこのタイミングの不合格者は絶対に次も出願してくる。視点と見解を変えて小論文+αの適用を慣行すべきだ。こんなグチャグチャな状況の中で、2011・10/14金am10:00、がやってきた。AO入試二次出願における合格発表・・・
・・・やはり、無い。
2度目の不合格ともなると今後の方向性に覚悟を決めなければいけない。AO出願に大きな期待を寄せていても予想だにしなかった受験状況に阻まれて、またもや残念な結果。チクショーーーーッ!!、若干肝に銘じていたけれども悔しくて、たまらない。何とかせねばいけない。だから、と言って既に私の手は離れている。もうバトンタッチした担当の梶谷スタッフに任せるしかない。今までやってきたコト、加えて出願時に積み上げた意識を信じるしかない。新しい事は駄目。これまでやってきたことの復習をするべきだ。ミスを無くすこと、に究極な程に取り組むべきだ。いよいよ2011・11/11金am10:00、がやってきた。公募制推薦入試における合格発表・・・
・・・無い、無い、無い。
ん!?
あッ!!
あった!!!
アタァ===========ッ笑☆☆☆
とは言ってもHP上。落ち着かなければならない。テキストベースだからだ。私の環境はMac。文字化けの危険性を伴う場合も存在する。とにかくドキドキしながら再び確認。コピペでエンコード確認してから再び確認。幾つのフォントで確認したかは覚えていない。けれども、数字は存在している。もう何とも言えない衝撃だった。手が震えて仕方が無かった。とにかく万一の時を考えてjpg保存しておこう。よしコレで良い。落ち着けぇ〜、落ち着けぇ〜、よし!!、◎◎様へ連絡だ。
早速、私と◎◎様とのメールでは・・・。
和田「◎◎様/いつも大変お世話になっております。受験塾家庭教師の和田成博です。**大学の合否を確認致しました。テキストベースでしたので文字化けの可能性もありますのでjpgイメージにて送信させて頂きました。何卒、何卒、ご確認のうえ最終的なご判断願いたいと思いましてメール致しました。手が震えております。/和田成博、受験塾家庭教師」
◎◎様「こちらこそお世話になっております。梶谷先生からも先ほどご連絡頂きました。9月から恐怖の第2金曜日で胃が痛い思いでした。本当に先生方のおかげです。どんなに成績が悪くても希望を捨てず、諦めることなくご指導頂いたおかげだと感謝しております。今日から彼の顔にも笑顔が戻ると思います。ありがとうございます。」
和田「◎◎様/受験塾家庭教師の和田成博です。本当に本当に良かったです。まだまだ勝負はこれからだと思いますが、最後の最後まで、気を抜かずに頑張ってまいります。本当に良かったです。実のところ今からでもスグに飛んでまいりたいのですが、△△△(△△△)が我が家にわざわざやってくる、ようなので向かい打たなければなりません。完了してから飛んでまいります。彼に、どうしても言わなければならないことがありますので。勝手して申し訳ありません。/和田成博、受験塾家庭教師」
そして私と本人とのメールでは・・・。
和田「おまえ確認してくれ。」*jpg送信。
本人「合格です!」
和田「オマエの勝ちやな!!お父さんにもお母さんにもお姉ちゃん2人にも「ありがとう!!オカゲで合格できた」っていう感謝のメールを送らなアカン。まずはお父さんやで多くの人達の生活を支えていらっしゃる方やから、、、」
本人「メール送りました♪先生方にも感謝してます!!僕を根性から叩き直してくださったおかげです♪ほんとうにありがとうございます。」
和田「俺は何にもしてないし、梶谷も当たり前のことをしただけや。合格出来たんは、お父さんやお母さんやお姉ちゃんのオカゲや。そして、オマエしか出来へんことをオマエが死に物狂いで振り絞っただけ。とりあえず今日オマエに会いたいから夕方ぐらいに少し顔見せてええか?」
本人「何時くらいですか?」
和田『そちらの都合は?、たぶん5時か6時くらいやと思う。』
本人「夜だったら何時くらいになりますか?6時過ぎから空いてます!!!」
さらに私と梶谷とのメールでは、、、、
梶谷「お疲れ様です。サイトにて*****確認いたしまし た。合格だと思います。」
和田「まだアカンよ。pdfを本人に確認させてから喜ぼう。アイツは、絶対合格する、という信念があったからこそ心身ともに動いたんやと思うよ。」
梶谷「そうですね、やはり信じる力は強いと実感いたしました。ありがとうございます。」
和田「僕達は凄い訳やないよ。凄いんは子供達でそれをサポートする親御様達が凄いだけやねん。我々は単に当たり前の事を当たり前のようにしてるだけ。ただ次元が周りの家庭教師と少し違うだけ。」
梶谷「本当に色々あったと思います。今回も最後までヒヤヒヤしておりましたので、正直ホッと致しました。」
和田「ヒヤヒヤせんでもええんちゃうかな!?、彼は絶対に最後の最後には上手いコトいく、って信じてたんやから、、、笑」
梶谷「承知致しました。」
和田「ご苦労様m( _ _ )m来年の期末考査で完了かな!?紆余曲折あったわ。」
合格後しばらくしてからの私と◎◎様とのメールでは・・・。
◎◎様「昨日はお忙しい中、ありがとうございました。息子と「受かったんやね。専門学校やない、大学にほんまにけるんや。」としみじみ噛みしめています。振り返れば、受験は始まったばかりですが8月からスタートしていたので気持ちの上では終盤にさしかかった気分で焦りや不安、苛立ちの中昨日の合格はそんな気持ちを一気に振い落すものでした。2年前に本当に塾との出会い、和田先生との出会いは運命でした。あの時、「なぜ、落ちこぼれな息子に今の状況ではなく大学のことをはなすんだろう?」と思ったのですが、その答えが昨日だったのですね。これからも道を外れることなく、夢にむかって突き進んでもらいます。」
和田「こちらこそ突如お時間頂きましてお騒がせ致しました。専門学校でも予備校でもありません。大学へ進学し自分自身の夢と希望を叶えることが出来るんです!!「なぜ、落ちこぼれな息子に今の状況ではなく大学のことをはなすんだろう?」>御答えします。手元のコトを改善するには遥か遠いところの目標から潰していかないといけません。この度大学に入ることが目標であると本人を含めて周囲の方々も思われていたようですが、実のところコレは単なる通過点にしか過ぎません。当初のお話では彼が無事に高校を卒業することが目標だったはずです。卒業させる為に大学へ進学させた次第です。それが夢と希望を貫くことに繋がったんです。ですから当初の目標でもある高校卒業を見届けるまでは、まだまだ油断は出来ませんm( _ _ )m大学へ進学させたら嫌でも高校卒業せなアカン、と思いますので、、、笑。それが一番近道ですよ!!」
彼に教えた事は、どんなコトだったのか、偏差値とか、ランキングとか、そんなことで、大学選びをしてはいけない、ということだ。自分の夢と希望を叶える為に、将来何をすべきなのか、そして、その為には自分に何が必要で、どう成し遂げるべきなのか、ということを教えたように思う。高校生活というものは思い掛けない状況になるからこそ高校時代。普通の高校時代を経ていては到底つまらない。サバイバルな高校時代を過ごしていれば、ちょっとやそっとのことで挫けたりはしない。私にとっては、とある一件で、膝をついて頭を下げたこと、赤っ恥をかいたこと、そんなことは何とも思っていない。彼が成長するうえで彼に必要なタイミングとキッカケを与えることが出来たのだから・・・笑。容易いことだ。彼は次の瞬間、正直になり事の重大性に気付いた。そして私に頭を下げて謝った。それで良いじゃないか!!
悪いこと、良くないこと、をしたり失敗したり、そんな時に謝れない大人が多過ぎるこの御時世。少なくとも、これで少しは世の中も良くなっていくに違いない。彼が成長した、という事実は確実に残ったし、大きな視野で自分の夢と希望を見つめることに繋がった。それでええんや、と心の底から思う。赤信号を100人が渡ろうとしても青信号にならんと俺は絶対に渡らへん、という強くてブレない信念を持った。1人で行動に徹することが出来れば、知らず知らずの内に協力してくれる仲間が手を差し伸ばしてくれるものだ。彼にとっては、とても素晴らしい高校時代を過ごすことに繋がったに違いない。親御様にも大変、気苦労を掛けてしまったが、元気な末っ子ということで何卒、御容赦頂きたい。けれども、一番なって欲しい人間性を宿したのではないだろうか!?、私もそうだったが、普通の高校時代を歩んでは魅力ある大人にはなれない。だからこそ日々、サバイバルを生きて頂きたい。残り少ない高校時代を安全に過ごして頂きたい。後は当初の目標でもある「卒業する」という目標を果たすだけなのだから・・・。短くて長い3年間を本当にアリガトウ!!これからも絶対に諦めてはならんよッ(笑))))