止むなく手っ取り早そうなネットオークションに手を出してみた。まずは身の回りにあるモノを売ってみようと思ったので、手を変え品を変え挑戦するコトにした。メールの送受信は必ず12時間以内に行う、送料手数料はいかなる場合も完全無料にする、売りモンは代金後払いにする、という単純な3つのルールを決めて行うことにした。とは言っても売るものが無いので、解体屋さん回りをしたりパソコン屋さん回りをして、ぎりぎり使えるジャンク品ばかり集めた。日曜日には姫路の公園で開催されている青空市や巷のフリーマーケットへ出向いて売れそうなモノを数十円数百円単位で仕入れたりした。もちろん、それだけでは無い。実家へ帰っても物色したのは当然。何が何でも手当たり次第で集めた。こんなことをやっている途中、いったい自分は何をやっているんだ!?、と我に返ることもあったが、インターネットを利用して売買を成立させるためだからガンバレッ!!、と自分で自分に言い聞かせて気を引き締め直した。家や車に入り切らないぐらい集まったガラクタ?を売りモンにすべく創意工夫。50件ぐらいに工夫を凝らし、夏休みの昼間を利用して全て売り捌くことを目標に動きまくった。この取り組みから得られた情報はとても良いものとなった。日本に住む人達の道徳心に深く感銘を受ける結果となったのだ。50件全てを商品発送後の代金後払いにしたのだが、全ての方々がその代金を支払ってくれた。もちろん遅かれ早かれのタイミングはあった。この経験で売り方の繊細さとリスキーな部分を理解する大切さを学んだ。一手間に神経を集中させれないと成り立たなかっただろう。
次にこの経緯で得られた収入から仕入れ代金を差っ引いて得られた微々たる金額を元手にして教材や文具代金そして問題集等の物品類を買ってみることにした。いつもならば近くのホームセンターや書店で買い付けていたのだが、わざわざインターネットを活用して買い付けてみたかったのだ。メールの送受信は必ず12時間以内に行う、入金は即日でスグ行う、モノが送られてこないという覚悟を決める、という3つのルールを一先ず決めた。そこで鉛筆、消しゴム、教材に絞って一般個人、ネットショップ量販店、大手書店というように区別してそれぞれに発注してみた。そこで得られた重大なニーズや情報、刺激があった。発注してからしばらくしてメールが届いた。その後先方からもらったメールの指示に従って手続きを済ませたのだが、どうしても浮かび上がってくる衝動が存在している。それは、早く送って欲しいなぁ〜〜〜ッ!!、という衝動だ。何だか不思議な気分になった。欲しいモノを早く手に入れたいから早く支払いを済ませるのだが、手元に届くまでの不安みたいな気持ちが何とも心地良く無い。少なくとも私がこんな気持ちになるのだから、私よりも神経過敏な方々はもっと焦ってしまうに違いない。ただ、この問題を解決する方法は身近に存在していた。これは本当に単純な答えだ。私のような売り主であれば良いんじゃん。
売り買いに関わらず取引というのはダラダラやっちゃいけない。今の取引を速やかに完了させるのは自分で、済ませるのを時間だと割り切ってしまえば良い。後は潔い覚悟を持つことで取引の機会を増やすことが出来る。1つ例を挙げれば、1の取引を済ませる間に2の取引を完了させ、その後に自ずと取引が済むのを待つ。要するに時間に任せておけば自然と取引は済まされるのだ(これはネットオークションから導かれたガチ経験)。以後、回数を増やせば増やす程に、その速度はどんどん増すので1の取引に対して2ないしは3の完了に繋がっていき、失敗の回数や可能性よりも遥かに成功の回数や可能性が増えていく。1の失敗を恐れて2ないしは3の成功を見過ごす方が取引としてはよっぽど失敗である、と気が付くべきだ。勝負する時は勝負をしなければならない。失敗しないように頭と体を動かすのではなくて、成功するように頭と体を動かすべきだ。そのうえで資金や時間、そしてアイデアをコントロールする。次第にタイミングを見据えることが出来れば安定と定着だけでなく『勘』のようなモノが身に付く。このような感じでメリットとデメリットの誤差に思慮深くなり、速やかな行動に徹することが出来れば自ずと間口は広がり自分自身の経験値も増えていく。増えれば増える程、より素早い成立を導くうえでの知恵も湧いてくる。フツーーーのコトをやっていても仕方が無い。さすがに、この時ばかりは頭の中で電撃が滑走した。これでいよいよインターネットを利用した売り買いの成立方法は理解出来た。そうなってくると自然と湧いて来る欲望があった。
ホームページをつくってみたいッ!!!<つづく>