ホームページを制作するにあたっての環境も凸凹なりには整って日々、構想を練りつつパソコンの前を陣取っていた。背伸びをしながら肩を叩きながら新しい衝撃を毎日のように感じていた矢先、いよいよ新しいタウンページが配布された。配布されるとどうしても気になるのが本当に掲載されているのかどうかだった。ピンポンが鳴って運送屋さんに手渡されてスグに立ったままで確認しては、ニヤリと笑みをこぼした。そのも束の間、少し周囲を見渡した。家庭教師の業者さんが増えているような気がしたのだ。まぁ〜でも、そうは言っても自分ところは吹けば飛んでしまいそうなぐらいの小さな小さな小粒業者。気にしても仕方が無いので気にも留めていなかった。気が付けば既に9月も過ぎており10月に差し掛かろうとしていた時期。大企業なタウンページと素人創りの殺風景なホームページという2つのコンビネーションが出来上がり、今後どのように発展してくれるのか、をとても期待していた。とにかく後はお客様の御連絡を待つばかりとなった。
10月に入って祭りも終わったぐらいに電話が1本、さらに11月に入ってスグに1本、そして12月クリスマス直前に1本、引き続いて年の瀬に1本、、、確実に問い合せやご依頼は増えている。けれどもここに来て不思議と思ったことがあった。これらの問い合わせやご依頼は全てタウンページから舞い込んできたお話だからだ。ホームページを一切介していない。結局のところ一緒なのか、と思ってホームページを止めてしまうにはタイミングが早過ぎるような気がするので、再び力を注ぐことにした。ホームページの見た感じが良くないのか、掲載している内容が良くないのか、複雑過ぎるのか、いろいろなトライ&エラーの悪戦苦闘を経て行き着いた1つの疑問があった。ホームページを立ち上げてもみんなに知ってもらわないと意味がない、というコトだ。気が付いた時には完全に寝耳に水で視界がパァーーーッと開けたのが印象的だった。確かにそうだ。ホームページで集客がある、というだけでは話が上手過ぎる。ホームページは単なる持ち物にしか過ぎない、と考えるべきだ。良いモノでもギュッと握り締めていては何にも始まらない。周囲のみんなに知ってもらわないと意味がないのだ。これを広める考え方をもたなければならないのだが、どうすれば良いのか分からなかったので、とにかくホームページの創り込みをよくするコトにだけ集中するコトにして、分からない状態でも出来るコトをひたすら行った。
そうこうしている内に2月初旬、タウンページのオカゲもあって食い繋ぐコトが出来ていた。さらに幸いにして既存のお客様からもご紹介を頂けていた。2月という時期に既存のお客様からご紹介を頂くのは大変、有り難かった。なぜなら3月から5月に掛けては仕事のご依頼や問い合せの連絡が激減してしまう傾向にあったからだ。そうなると家賃や広告費の支払いなんて当然のように出来なくなってしまう。一目散に負債を抱えてしまって小銭オンリー生活へ逆戻り。覚悟はしていても正直言って、この時期は恐かった。あんな生活はもう嫌だ。私も人間なので生存権ぐらいは全うしたい。ところがどっこいそんな不安も他所に、何とか3月中にはご紹介頂いたお客様も含めて今年1年を過ごせる程のお客様を確保するコトが出来たていたのだ。そうなると一先ずは安心。これは間違いなくタウンページ様々だ。広告の大切さをシミジミと感じた半年間の出来事だった。ちなみにこの半年程度で電話があったのはわずか5、6件程度。けれどもその内、成約に結び付けることが出来たのも5、6件程度。1ケ月の間に1件程度のペース、でもメチャクチャ助かった。連絡を頂いてスグに無料体験へ駆け付けたのは当然。もう必死以外の何モノでも無かったように思える。ご成約に繋げる方法は単純で、全てYESで答えて速く対応しただけ。無理しかしていなかったのは間違いないだろう。初めての事ばかりでミスも多かったが1つ1つ丁寧に解決していた。もちろん、その姿勢は今でも変わらない。むしろブラッシュアップされて速度も精度も増している。