新しいパッケージを開封する最初の儀式に緊張感を覚え、もちろんドキドキしながらパッケージを開封。中にはいろんな包装もされており、なかなか勿体ぶった感じが何とも悩ましくて溜まらない。スグにフォルムがお出まし、大人気なくもまたまた感動。現物を中から取り出し、ディスプレイを開けて心高ぶりながらも初起動。いきなりのオープニングセレモニーに心奪われてしまった。恐らくこの心境はMacユーザーでしか感じるコトの出来ないトキメキだろう。1つ1つの動きにコダワリと情熱を感じる。世界をマーケットに悪戦苦闘を繰り広げる由縁なのだろう。
マシンのセットアップも全て完了しWi-Fiも無事に繋がった。この作業で驚きだったのは、ほとんど設定がいらない、ということ。セットアップと言っても淡々と進んでいくのでストレスなんてほぼ無い。ルーターの設定すら不要でレシーバーの設定なんかもいらない。勝手に反応して勝手にメッセージアップされ、言われるがままにアカウントを設定しパスを放り込めば、知らず知らずの内に確立されている。バイッバイッ面倒な設定!!、と言っても過言ではないだろう。何が起こったのか不思議なままだが、まぁ〜良いやぁ〜!!、という心の声が先へ進もうとする自分自身の背中をキチンと押してくれる。何故に今までMacを使わなかったのだろうか、と刺激的かつ自然的な感じで沸々と心の中で繰り返される。
これでいよいよ初期設定も完了しWi-Fi接続も整えたので次は、慣れる、というコトを率先的に始めてみたかったのでネットワークを整備することにした。いつものようにGoogleを開いて様々なサイトにアクセス。そして一様にビジネス用ブックマーク登録も完了。Windows時代、常にGoogleを愛用していたので大凡、使い勝手は良いと分かっていた。でも、せっかくMacに変更したのだから、この機会に模様替えも良いだろうと考えた。 そんな訳で今後、使用するブラウザーを調べ、Firefox、Safari、Operaというブラウザーを知り、何だか其れと無しに知っていたFirefoxをチョイス。これが驚異的なぐらいサクサクと反応するのだ。もうWindowsのIEには戻れない事を確信した。ブラウザーをデフォルト設定し、ブックマークもセット完了。
ネットワークに繋がる心地良さを自分のモノに出来たし一先ず最後の締め括りとして、仕事で活用出来るソフト類をインストールすることにした。Windowsで使っていたwordは最低限、使えないといけなかった。そこに来て2万も必要であった苦しさは今でも鮮明に覚えている。それに比べてiWorkというAppleソフトは確か8千円程度だった。確かに隣の芝は青く水々しく見えてしまっていたのは言うまでもない。Windows時代が長かった為、ファイル類は全てWordで作成されており、doc形式やらdocx形式やらと形式が各所いかなるところで混在しており、整理整頓する上で止む無く購入に踏み切った。例え、仕事で使う、とは言えども当時の私にとってしてみれば大きな買い物だった。心が折れそうな状態で購入したソフトをインストールし、既存の全ファイルを1つ1つ確認しながら不具合をチェックした。
当然の如く壊れたファイルもあれば読めないファイルもあった。とにかくアレやコレやとなってしまっているモノが当時は多かった。さらに重ねて言うならば動作の問題もあった。無理矢理感はどうしても払拭されないが止むを得ない部分だろう。何の為にWindowsからのオフィスソフトを使用しているんだろうか、と幾度と無く疑問に思うこともあった。そして、そこで気が付いたのだ。それは、割り切る、という大切さだ。全てのファイルをAppleソフトで動作出来るように今まで築き上げて来たWindowsオフィスで作成したファイルをAppleソフトで使えるように1つ1つ自力で変換すれば良いと気付いた。確かに骨の折れる作業だが目に見えないロスを考えると大したことでは無い。pagesやnumbersというソフトの出会いが自分の人生を大きく変えた。同時に、目には見えない価値を知る、という良い機会となったのだ。