トツゲキ人生「具現」

新しい年度始め、というのは決まって何だか気分が良かった。家族旅行で得られた気付きを生かすべく、受験塾家庭教師、という組織のさらなる具現化に手当たり次第、息切れする寸前まで取り組んでみることにした。

そこで、まず思い立ったのがメルマガである。これは外回りの休憩時に昼食をとっていた時、丁度、目に入ったポップがキッカケとなっていた。物凄く衝動的な動きだったに違いないが、手当たり次第、という言葉に相応しかったので、知識は皆無に等しい状況だったけれども、そんな事はお構い無しだ。やってみたい!、と思ったらやってみるべきなのだ。みすみすチャンスを逃すことはない。経験なんて無ければ創れば良いし、工夫して磨けば良いだけの話なのだ。思い立ったら即行動!!、メルマガについての本を2、3冊買い漁って一日二日掛けて熟読。そこで得られた知識は大したことは得られなかったが、イメージを膨らませる良いヒントにはなった。その勢いでさらに翌日には、知恵を借りるべく株式会社ディフェンス様にも連絡。ところがどっこい、やはり自分が想像していた以上に難所は数多かった。構想2日目にして暗礁に乗り上げ、このタイミングを逃しては未だ見ぬ効果が来年になってしまう、という危機感が浮上してくる。こうなれば今まで通り、オリジナリティーを出して自分の業態にあったモノを自分が創るしか他なかった。まずは回数、時期、内容という3つに絞り込み、その上でSNSとの連動方法や受付方法等を決めた。さすがに懐具合も重なって当初思っていたような大掛かりなメルマガ戦略としはて実現出来なかったものの、初の受験塾家庭教師メルマガを送信するまでに漕ぎ着けた。構想からわずか5日目の事である。お客様の手元にお客様のニーズがダイレクトに届く便利さは本当に大きな力と言える。

次から次へと頭がグルグル回っていた事もあり、間髪入れず次なる取り組みに入った。それは前々から考えていた事なのだが、戦略的ビジネスカード(名刺)の作成、である。今までのように、単なる名刺、という位置付けでは何だか寂しい。本来、名刺というツールは本当に優れているものでなければならないはずだ。私自身、それを生かしきれていないことを前々から感じていた。名刺そのものに何か意味を持たせて、インパクトのある初対面の儀式に繋げることで、その後もずっと手元に残して頂けるはずだ。仮にそのような認識を反映させることが出来なかったとしても、名刺という媒体がブリッジという役割を担ってくれれば良かった。名刺、というところに情報を留めて持ってもらう必要は無いのだ。次に繋がるような仕掛けを名刺に宿しておけば、自ずと戦略は上手い具合に働くだろう。表現する最大のポイントとしては、受験塾家庭教師、というワードよりも、自分のフルネーム、の方だ。それでいて連絡先は、人to人、に絞り込めば良い。屋号よりも自分のフルネームが目立つようにして、表面には担当者の指名と電話番号とメールだけ。もちろん屋号も入れるがそれら3つ以上に目立つ必要は無い。それでいて裏面には会社の連絡先と住所を明記するだけで良い。こうすることで顔と名前が一致せざるを得ない状況を作り出すことが出来る。ここまで決まれば話はトントン拍子に進んでいく。携帯電話を右手で持てば、名刺は左手で持つ。比較的そんな方が多いからこそ、フォントはヒラギノpro、サイズはギリギリ見える9、レイアウトは一点集中型、という3つの構成にする必要があった。右手に携帯、左手に名刺、というスタイルが無意識に起きるようにしたかったのだ。出来栄えとしては満更でもなかった。見難い名刺、というインパクトが起きて、それがシッカリと機能している。お客様の携帯電話にキチンと入り込み、そして常日頃から連絡先を検索する際に必ず目に付く。棚牡丹も相成って、目に付く、という広告効果も働いていると言えよう。それを証拠に一度お会いしたお客様からは半年一年以内に、二度三度とご連絡頂くケースが現に多かったりするのだ。