希望への道 2012・03/15 ー 2012・04/14
【算数】
(1.授業中の姿勢など)
[1]良かった点と改善するべき点
授業中の学習・宿題ともに非常によく頑張って取り組めています。最近特に計算での間違いは少なくなっています。テストをさせても最近は計算で間違えるところを見ていません。全て正解できています。日頃の授業の中や宿題の段階で文章題に取り組む際にはまだまだ計算間違いで×になっているところは見られますがそれもだいぶ数が減ってきています。テストとして計算に取り組む際には式を丁寧に何段にもわたって書いて解いていますが、文章題に取り組む際にはまだときどき頭の中で計算をしようとするくせがでてきています。大きくはその違いが現れているのだと思われます。
[2]対策
常に丁寧に式を書いて解くという姿勢を徹底することができれば、まず計算で間違えるようなことはないでしょう。どんな場合でも丁寧に取り組む、という姿勢を日頃から維持できるようになることが今後の目標です。今後の学習指導においても計算式については丁寧に書くという作業を徹底させます。暗算で答えを求めた場合、答えが正解であっても再度やり直しをさせます。計算ひとつで明暗が分かれるのが入試である以上日頃から習慣付けることは非常に大切です。
[3]授業内容
今月は白陵の算数ⅦーⅩと題して、旅人算・流水算・通過算・時計算・消去算について学習しました。例題レベルの問題については非常によくできています。旅人算について線分図を複雑に組み合わせて考えなければならないような問題や、流水算で少し方程式の考え方が必要になるような問題については少し苦労していましたが、最終的に理解ができていました。各練習問題についても比較的よくできています。全ての問題を完璧に正解させることはまだまだ難しいようですが、最近解説を行う際に途中で「分かった」と言って最後まで解くことが非常に多くなってきています。ヒントひとつで分かる場合もあれば、問題文を一緒に読んだだけで分かる場合もあります。特に後者の場合は最初からもう少し考えていれば最後まで自力で解ききることができていた内容だと思われます。日頃から問題を解く際に、あきらめる前にもう1歩深く考えるという習慣を身につけることを目標にしましょう。そうすれば本番の試験でも同じように、迷った問題についても正解に到達できるようになります。合格のためにはこうしたちょっとしたことの、ひとつひとつが大きな力になります。丁寧に式や図を書くこと、暗算をせずにきちんと筆算で解くことも同じです。合格のために、これら全て身に付けてしまいましょう。また今後は先の範囲に進むと共に、同時進行で済んだ範囲の応用問題にも取り組んでゆきます。今度は多くの問題にあたって応用力を鍛えていきましょう。
【国語】
今月は先月力を入れて説明をしてきました、説明文の中での段落の役割や関係、つなぎ言葉(接続詞)の理解確認、定着確認を行いました。まず理解速度を見るために、問題を用意して、じかにその解き方を見させていただきました。すると、先月にはなかった多くの「話題」や「要点」「感情語」などが書かれている文章に、線を引いていることがわかりました。先月には真っ白で、どこを本人が話の「要点」にしているのか、またどこまで文章の中にある「話題」に気づいているのか、わからずじまいでした。しかし今月は違います。文章を読むたびに線を付けて、しっかりとポイントを押さえていることが確認できました。またつなぎ言葉(接続詞)の問題は、今では彼女の点とりポイントであると言っても良いくらいの、正解率をたたき出すようになりました。このひと月で、彼女が接続詞の問題をまちがえたのは、たった1問です。それは実際の白陵の過去の問題を行ってもらっても如実にあらわれ、パーヘェクトに正解をしてもらえた時には、大変うれしかったです。
またこの「要点」に線を引いてもらうのは、理解力を高めるだけでなく、見直しの場合にも役に立ちます。難易度の高い問題である「この文章の要点を80文字前後で書きなさい」と、言ったまとめ問題の、文章全体を組み立てるための大切な要点になっていることが多く、線を引いている今は、相乗効果的に彼女の書く要点は前回よりずっとよくなってまいりました。今後はさらに書く事のテクニックを教えていくとともに、テスト用の書き方(時折話し言葉を使って書く癖があります)や、まとめ方を教えて参ります。
そして今月、特に気になったケアレスミスの改善に取り組んでいただいきます。と言うのもケアレスミスとして多かったものは、問題文への理解不足、簡単に申しますと、きちんと読めていないことにつきます。今回、文章をしっかり読んで意識して線を付けてくれるようになったのは大変良いことなのですが、今度は今まで問題文に注意するように線を付けていたことを省略するようになり「○○文字で書きましょう」「文章中の言葉を書きぬきなさい」「解答が~なことと、続くように答えなさい」などのような、答えに条件があるような問題の書き方を忘れて、解答する箇所が続きました。今後は問題文にも線を付けてもらい、このようなミスを徹底してなくしていってもらいます。
加えて毎回出させていただいています同異義語の漢字テストに関しましては、覚えにくい漢字を一生懸命覚えようと頑張ってくれているのが伝わります。もちろんテストで書くことが出来なかった漢字は宿題として書き取りの練習をしてもらうとともに、最終的には今まで覚えてもらった漢字全てのまとめのテストも行います。これできちんと定着しているか、確認をとります。またことわざも覚えてもらったものがずいぶん増え、大変素晴らしいです。また一般漢字の暗記も行ってもらっていますから、漢字で書けるものがどんどん増えてくる予定です。模擬テストで漢字を書くのに悩まないように、今後も毎回暗記することと、それを覚えているかの確認テストを随時行わせていただく予定です。
【理科】
(授業中の様子、実施事項および問題点など)
新学期になりました。ご進級おめでとうございます。新学年になり今まで以上にはっきりと受験を意識するようになり、気持ちも切り替わっていることと思います。学習内容もさらに高度になります。テキストも進んでいくにつれ、難問が待ち受けています。今までの理解力やそこに至るまでのご家庭での努力を基礎として、それらがしっかりと身に付くようにサポートしてまいりたいと思います。
さて今回の学習内容です。今回は豆電球と回路、電流と発熱、電流と磁界、ばね、てこについて学習しました。まず豆電球と回路ですが、直列回路と並列回路の特徴、および豆電球の明るさと電池の持ちについて、比を利用しながら正しく解くことが出来ていました。電流と発熱についても発熱量=水の質量×温度変化の公式を使って答えることが出来ています。抵抗の長さ・断面積と電流の強さに関しても、比例・反比例を駆使できています。電流とそれから生じる磁界の向きについても、区別して答えることが出来ています。力学分野のばね、てこについてはほぼ完璧に答えることが出来ていました。算数でも似たような考えを使うせいか、解法を自分のものにしている様子でした。これらの中では発熱量と抵抗の長さ・断面積のところで少し時間がかかっていたようでした。今月は物理分野ではそう詰まることはなかったのですが、宿題に出している地学分野で、未習のものも含めて説明が必要な物がいくつかありました。地層のしゅう曲や地層の出来た順番など、地層のでき方については一から説明をしていきました。天体については季節の星座や年周運動の説明を行い、それらを計算するための手順を説明しました。こちらは今後問題が出てくる中で確認していきたいところです。天気のところの飽和水蒸気量と湿度の関係も、説明後は単純に割合の計算に落ち着くので、すんなり受け止めることが出来ていました。大気圧と水銀柱・水柱に関しては考え方のみ説明しています。
(今後の対策および予定項目)
緑のテキストのほうが一段落し、とうとう二周目に入ります。それに先駆けて今までに解いたところのチェックテストを実施しています。チェックテストの結果については、まだまだ完璧とはいきませんが、この先二周目三周目と取り組む中で、精度を高めていきたいところです。と同時にいよいよ過去問に触れていきたいと考えております。徐々に受験を意識した問題構成になっていくにつれ、本人の意識もより高まってくるものと期待しています。物理分野がひと通り終わるまではもう少し時間がかかりますが、来月中には二周目に入り、知識固めに取り組む予定でおります。他の科目同様、本格さが増してまいります。学校での出来事などに気を取られてしまいがちではありますが、そこをぐっとこらえて、今まで以上に厳しく学習に取り組んで欲しいものです。
【岡山白陵中学校・岡山白陵高等学校:http://www.okahaku.ed.jp】