希望への道 2012・05/15 ー 2012・06/14
【算数】
(現状と今後の対策)
授業中の学習・宿題ともによく頑張れていますが、復習の際にもう少し丁寧さが欲しいところです。最近テストで確認する際に、以前のように高得点がなかなか獲れなくなっています。今月から白陵中学の過去問を中心にした課題にしていることもあって、難易度は今までに比べると当然上がっていますが、それにしても1度やった内容であることには変わりがないので、確認テストの際は以前と同じように満点を獲ることも充分可能です。少し気持ちの面でだらけているようなところがあるのではないかと思われる部分があります。授業中の学習についてはよく頑張っていますし、宿題についてもよく頑張れていますが、細かな部分に少し中だるみのようなものを感じます。ここで決して気を抜かないように気持ちを引き締める必要があります。またその反面、難しい内容をクリアできたときや過去問を採点した際に合格最低点に手が届きそうになっていたときにはとても嬉しそうな表情をしていました。今後の学習指導においても白陵中学の過去問を使用した学習を継続して行います。まずは白陵中学過去問の1次を全ての年度にわたって一通り解けるようにするという目標の達成を目指して頑張っていきましょう。今後も学習指導においては、間髪入れずに多くの問題を解かせることによってスタミナと集中力を鍛えていきます。
(授業内容と今後の予定)
白陵中学過去問の1次を集中的に学習しています。現段階で平成22年度~平成18年度、そして平成14年度~平成9年度まで通しています。また2次試験についても少しずつ進めています。初見で解いてもらった段階で1次についてはだいぶ得点できるようになっていますが、範囲によって少し波があるようです。5問くらい間違えるときもあれば1問しか間違えていないようなときもあります。今後の学習指導においてはまず7月中旬の段階で1次の過去問につき平成元年~平成22年度までの全てを通してしまうことを目標にして進めます。ペースとしては非常にいい状態で進んでいますので達成は充分に可能です。またこの過去問練習を通して苦手な部分が浮き彫りになってきました。特に図形の問題についてはごく基本的な内容についても知識が抜けており、また考える際にも苦手意識があるように思います。図形以外にもいくらか特徴的な内容がありますが、これらについては過去問練習と並行して集中的に学習を行います。全ての年度の1次を通してしまった後にはさらにはっきりと今後やるべき内容が明確になっていることでしょう。1次の過去問練習が終了した後には、苦手範囲を集中的に学習します。そしてある程度苦手範囲を潰し、全体的に知識の穴が無くなってきたら今度は集中的に2次試験対策を行います。精神面で少し心配な部分もありますが、学習のペースとしては良い形で進んでいます。決して気を抜くことなく、この調子で頑張っていきましょう。
【国語】
今月は参考書『下巻』の問題をたくさんこなしていただきました。『上巻』での問題より少しテーマや内容理解が難しい問題が含まれるようになっていますが、躊躇することなくしっかりと問題をこなしてくれました。お渡ししている練習プリントも同じく一生懸命に行ってくれています。しかし其の中で不正解だったもののいくつかは、本人の質問文の取り間違え(いわゆるケアレスミスできちんと質問文を読んでいない)が多くありました。○○文字で書きだしなさいや、段落の始めの二文字を書きなさいなど、聞かれ方は多種多様です。本人も自分が質問文をきちんと読まないばかりに発生するミスの存在を認識しています。しかし今のところその数が減ったという感じはいたしません。宿題であっても終われば必ず答えの書き方にミスがないかの確認を行うように言っていますが、確認させた後から書き間違えの不正解が出てきたりします。このため私が答え合わせを行う際に、もう一度質問文を見直しさせ、書き方に間違いがないか再度本人に質問文に印を入れ直させる、再チェックを行っていただく予定です。また模試で結果が良くなかった問題文は、本人がしっかりと間違いを認識し、答えの導き方が分かるまで、とことん説明を行うつもりです。特に今回点数をさげた要因の記述の仕方を、もう一度本人に説明を行います。と、いいますのも正確な答えを書けずとも、筋道をたてて答えを作っていけば、部分点は必ず取れるようになります。また答え合わせのあとに、その筋道を見直し、考え直すことでも確実に力がついていきます。
実は記述問題をする際、私が以前説明したとおりに本文中から答えと思われる箇所を探し出し、きちんと抜き出しする部分に線を引き、それを答えの欄に書いてくれています。決して書かれている答えは見当違いなものではなく、答えに酷似している箇所でもあります。しかし答えではありません。と、言いますのも抜き出した本文は主に、最初にキーワードが出てきた際に説明され解説されている所ではなく、その後そのキーワードや内容を言いあらわした具体例が書かれている後に書かれた、要点の部分にあたります。多くの問題で要点箇所のみを抜き出して、答えの欄に書いてあるのを見つけました。確かに要点の方が端的で、もっともで、何よりシンプルに書かれています。その要点の方を(本人いわくまとまっているしかっこいいと思っています)いつも意識して選び答えに書いているのです。しかし多くの場合、記述文はその解答を見ただけで質問文が想像できるような、丁寧な説明書きが求められています。文章に始めてそのキーワードが出てきた場合、必ず本文にはそのキーワードに対する筆者の細かな説明が入ってまいります。そこを選び出し、なおかつ何に対して説明をするのか?質問文を読み解いて主語を決め、要点の部分の単語も活用しながら答えの土台を作り上げます。そして説明不足の箇所にはまた本文中より語彙を抜きだして補足を行い、その部分に指示語等が含まれている場合は、別の言葉に言い換えます。こうして誰が見てもきちんと説明が行き届いた答えが書けるのですが、始めの本文抜き出しの時から間違えていますので、どうやって正確に記述を書くかということを、時間をかけて問題文を見せながら順をおって説明して参ります。また品詞に関する知識がほとんどありませんので、品詞の説明を行うつもりでいます。
今月の漢字の暗記(新出漢字→中学1~2年生レベル)同音異字(来月で終わります。次は四字熟語を覚えて頂く予定です)慣用句(主に身体に関するものが終了します。つぎは様々な体のパーツに関するものです)どうも模試では漢字の書き取りで点数がとれていません。出来るだけ頻出漢字を数多く覚えて頂くように絞って宿題に足してまいります。
【理科】
さわやかな春の晴れ間も少なくなり、少しずつじめじめとした気候に移り変わりつつあります。学習意欲も体調もやや下り坂に差し掛かる時期ではありますが、ここを乗り越えてまずは夏まで、基礎基本をしっかり身につけて欲しいものです。
さて今回の学習内容です。緑のテキストの小テストについてですが、人体、天体(地球と月、太陽)の単元で実施しました。これらは最近準備もしっかりしており、9割以上は正しく答えることが出来ています。また、以前解いた時や小テストの勉強をするなかで、理解できなかったところや考えにくかったところなどについて、その都度説明をしています。授業ではとうとう過去問に入りました。天体分野を宿題に出していましたが、月の動き、地球の動きなどが絡んだ問題に苦戦しているようでした。また南中高度の公式など定着していないものも見られますので、同時に確認していきました。この単元は同じ時期に受けられたテストでも苦手のようだったので、そちらのテスト問題も併せて解説しています。図の見方や考え方など、どう取り組んでよいか分からなかったようですが、正しく理解できたようです。また過去問では生物分野で、資料から一覧表を作成して答えるというものがありました。以前一度宿題にしたあと、手が付けられていなかったので手順を説明後、再度宿題に出したのですが、あまり触れたことのないタイプの問題だったせいか、手順に従って整理するということに悪戦苦闘していました。また慣れてくると、作業や字がだんだん雑に適当になってしまい、正解からずれていくということも見られました。たまに顔をのぞかせる豪快さ、字の雑さにはその都度注意しています。気体の燃焼および生成量に関する問題でも、データは与えられているもののそれらをどう扱っていけばいいか悩むことが見られました。今現在持っている算数の知識で充分に対応できるものではありますが、それらの知識(道具)の使い方についての指導が、今後の課題となります。これから過去問を進めていく中で、「その時に考え適切に行動・作業する」という問題に多く触れていくことと思います。その際に頭が真っ白にならないように、鍛えていきます。同様に過去問で地層の単元でのボーリング(柱状図)や等高線との対応など一つ一つの問題に時間を割いて解説していっております。その為問題の進み方がややゆっくりにはなってしまいますが、全体として良いテンポで進んでいます。
(今後の対策および予定項目)
緑のテキストでの小テストをこなしつつ、過去問と青のテキスト(二周目)を進めていきます。過去問に触れ始めたときは、現在の知識と過去問のレベルとに若干のギャップがあるように感じましたが、全体を解かせてみるとそう心配するほどのものでもなかったので、ひと安心しています。今後は過去問にあたると同時に、問題演習が出来るテキストを準備し、実戦レベルに程近い良問に多く取り組んでいきたいと考えております。修学旅行も終わり、浮ついた気分も一段落でしょうか。学校のこと、クラスでのことなど勉強以外での悩みやモヤモヤもあるようではありますが、それはそれ、これはこれとメリハリを付けて、湿気の高い鬱陶しい季節を乗り切ってもらいたいものです。
【岡山白陵中学校・岡山白陵高等学校:http://www.okahaku.ed.jp】