夏休みの税作文と読書感想文

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【税作文「租税」1145文字】

「税」は,一般的に「租税」と呼ばれ,わが国では,租税法律主義ならびに租税公平主義を主とした基本原則を持っている。前者については,「租税は,民間の富を強制的に国家へ移転させるものなので,租税の賦課,徴収を行うには必ず法律の根拠が必要になる。」と原則付けている。また,後者については,「各人は租税負担能力に応じて公平に負担されるべきである。」という原則と,「租税に関係する全ての国民は、平等に扱われるべきである。」という原則の2つから構成されている。「各人の税負担能力に応じた課税額で差が生じた場合であっても国や地方のサービスに差が生まれることなく納税者,納税義務者に対しては,平等かつ公平で,一定のサービスを受ける権利を有する。」という原則を合わせたものである。これは,租税の賦課,徴収を受けた者全てに対する権利の原則であるという考えにより,このような権利義務関係の原則を構成している。日本国憲法第30条では,「国民は,法律の定めるところにより,納税の義務を負う。」と納税の義務について規定している。同条は、国民に納税の義務を課したものとして国家による徴税の根拠となっている。「租税」は,課税権者に応じて2つの種類に分けることが出来る。一つは,国税であり,もう一つは地方税である。さらに納め方によって直接税と間接税の2つの種類に分けることが出来る。一つは,納税者と納税義務者が一致することを想定している直接税である。納税者が,国や地方公共団体に直接納めるもので,所得税,法人税,道府県民税,事業税等がある。もう一つは,納税者と納税義務者が一致しないことを想定している間接税である。これは,納税者が直接納めず,納税義務者たる事業者などを通じて納める租税で,消費税,酒税等がこれに該当する。このように,直接税と間接税との相違は,納税者から担税者への税負担の転嫁があるか否かに求められる。しかし転嫁の有無は,そのときの経済的な諸状況によって様々であり,これをもって直接税と間接税の区分の基準とするのは正確ではないとも批判されている。所得税は,直接税であるはずなのだが,給与所得者の場合であるならば勤務先が源泉徴収して国へ納入する仕組みが取られている。その為,給与所得者は,自らが納税義務者であるという感覚はほとんどない。逆に消費税は,間接税であるのだが,消費活動では,消費税を常に意識しなければいけない為,自らが納税義務者であるかのように感じられる。このようなことから「税」は,一般的に「租税」と言われ,課税対象によっては,徴収額も異なれば,徴収方法も異なる。それにより築き上げられた社会のメカニズムは,わが国を豊かにし,文化的で最低限度の生活を営むには無くてはならないものであると結論付けられる。

【読書感想文「天才エジソンの秘密」1133文字】

私はこの夏,ヘンリー幸田の「天才エジソンの秘密」を読みました。この本では,エジソンが母親からどのように教育を受けて成長したのか,が綴られていますので,話の中心としては母親ナンシーなのかもしれません。話は大まかに母親が行った七つのルールについて書かれていますが,ここでは私の印象に残っていることをまとめてみました。まず,エジソンは小学校時代からとにかく好奇心旺盛だったそうですが,度が過ぎて母親や学校の先生からも変わった子だと見られていたようです。例えば,算数で1+1=2を習います。学校の先生は丸暗記を強制しますが,エジソンは納得できません。コップ一杯の水とコップ一杯の水を別の容器に入れると,やはりコップ一杯の水だからです。エジソンは,なぜそうなるのか?,ということを納得するまで考えないと気が済まない性格でした。やがて,小学校での勉強で落ちこぼれ,学校の先生からも見放されてしまいます。しかし,ナンシーだけは諦めませんでした。エジソンが抱いた疑問は,百科事典を一緒に読んで調べていきます。また,寝る前には本を読み聞かせます。これは今現在でも行っている人は多いと思いますが,特に素晴らしいのは,レベルや分野等に関係無く,面白い,と思った本をどんどん読み続けたことです。エジソンが九才の時には,高校生用の化学実験に関する本を読んでいました。常識で考えると無茶だとは思いますが,一緒に読んであげればいい,というくらいの軽い気持ちだったようです。面白い,と思ったことについて読んであげることが,エジソンの才能を伸ばすことに繋がった,ということに感心しました。次にナンシーが大切にしたことは,人との交流,です。勉強をすることは簡単ですが,本当に大切なことは友だちとの交流だ,と言っています。これはエジソンが後に発明する時のヒントにも繋がっています。技術的に優れているだけでは,その技術は役に立ちません。人が何を欲しがっているのか,を知らなければ良い発明は決して生まれません。エジソンが述べる「有用性」を考えるためには,人との交流が欠かせません。エジソンにとっての最初の友達は母親で,母親との交流があったからこそ,人との交流が自然に結び付いた,と感じたそうです。私は,発明をする,ということは難しい勉強をしたり何事も考え抜いたりすることだと思っていましたが,それだけでは駄目であることが分かり,とても良い勉強になりました。最後に私が一番勉強になったのは,エジソンの考え方そのもの,です。失敗は失敗ではなく,失敗から何かを学んでいくことで,それは必ず成功に繋がります。私も偉大なことが出来るように,これから勉強する時には,エジソンの考え方を少しでも多く取り入れることにします。

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