トツゲキ人生「突如」

トツゲキ人生・シーズン3

法人成りに伴い、手元にある体力を余す事無く個人事業から法人へ注力していた11月まで後残り1週間程に差し迫っていた頃、いつものように月次会計報告を税理士渡部先生の元へ提出に伺った時の事だった。個人と法人どちらも年末調査を行う必要があったので、委任状へのサインが必要となり、もちろん快く承諾し捺印をしていた。そして全ての書面に捺印し、少し雑談をしていた時、そこでハッとする出来事が起こった。

税理士渡部先生いわく、資本金はどうやって準備しましたか?!、とりあえずマイナスベースでのスタートですね!!。突然の質問に私のちっこい頭の中では程よくパニッシュ状態。「資本金」という概念を事前に十分理解にしていたはずだが、資本金の準備の仕方に若干問題があったようで法人成り早々、いつもの如く優しくご指摘を賜った。とにかく突然のことで頭の中では先程の疑問符が右往左往し続けている。もちろんスグに説明を願い、一様の理解を辿ることが出来た。手元にある資金を「資本金」とするのは好ましくないようで、個人の事業資金ではない個人の資金を準備したうえで、資本金に充てる必要があったのだ。頭の中も手元の資金も法人の資本金も何もかもがゴチャッとなっていた。いきなり出没した大きな勘違い。法人成りの折に準備した資本金の経緯に甘さがあったのが今、明るみになってむしろ良かった。例年、微弱ではあるものの創業当初より右肩上がりの業績を果たす事が出来ていたので、特に気にしなくて良いムードのようなのが幸いである。一先ずここは安堵感は得ることにした。ただ会社が私に借金をしてる、という事実を理解して今後、改善すべく改善し、そのままにしておくならば、そのままにしておくことにした。特に急ぐことは無い。とりあえず訳が分かるが訳が分からないまま、税理士渡部先生の指示に従うことを心に決めた。餅は餅屋に任せるべきだ。先生からも、1年ぐらい経てば見えてくるから大丈夫だよ!、という御言葉を頂いたので大船に乗ったつもりで今後とも勉強させて頂くことにした。恥ずかしいやら情けないやら安心したやら、何とも複雑な気持ちを持ちだ。

1ヶ月というトンネルも程よく開けてきて、怒濤のような動き方も一様に落ち着きを取り戻す事が出来ていた矢先、大きな贈り物が我が家?我が社?に届いた。うん?!、何だろう?!、と思って中身を確認した途端、体中に電撃が走り度肝を抜かれた。法人成りのお祝い、として胡蝶蘭がハコの中にギッシリと詰められていたのだ。間違い無く真心の塊である。宛名を確認し再び震えが走った。神戸市W様からの贈り物なのだ。無意識の内に次の瞬間には、携帯電話を片手に早々とコールを鳴らしていた。嬉しさと感動と今まで自分の不甲斐無さがスクランブルされたような感覚に陥いり手が震え、目からは涙が溢れていた。受験塾家庭教師だけでなく私、和田成博の良い所、良くない所を隅から隅までご存知のお客様であり、何よりお得意様からの評価なのだから無理もない。行動こそが言葉以上に、文字以上に遥かに尊い。私達に対する評価であると受け止めている。絶対にお客様を後悔させてはいけない。その為にも今まで以上に価値を磨き、そして他社を圧倒するような環境を築いていかねばならない。いつまでも個人の時と同じような感覚を以て仕事に打ち込んではいけないのだ。気持ちがまた新たに引き締まった。この機会は言葉では良い表すことの出来ない程、素晴らしい。御蔭様で2012年10月を滞り無く締めることができ、2012年11月を晴れて迎えることに繋がった。『ようこそ!、新しい受験塾家庭教師へ!、お客様皆様方の無理難題をどうか私達にご遠慮なく打つけて下さい。大切な御子様達の未来を一緒に創ってまいりましょう!』、私達には私達にしか出来ない仕事があることをお客様皆様方が教えて下さることを私達は知っています。