希望への道 2012・10/15 ー 2012・11/14
【算数】
(現状と今後の対策)
授業中の学習についてはよく頑張れています。今は過去問を使用した問題練習が中心になっていますが、積極的に取り組めています。しかしまだまだ波もあり、難しい問題や複雑な作業が必要な問題になってくると、途端に気持ちが萎えてしまい、面倒臭がるような様子も見られます。その都度気合を入れ直して進んでいますが、しばらくするとまた集中力が弱くなってくるようなところが見られます。その一方でできると判断したものについてはすごく早くに取り組んでいます。一緒に問題に取り組んでいる最中にも、途中からできると判断したら速やかに解答を行っています。気持ちの面でももう少し強い姿勢で取り組めばより大きな効果に繋がります。また宿題についてもできていないことがよくあります。特に毎回指摘していますが、答え合わせができていないことが非常に多いです。取り組んだ部分については大半が正解しているのですが、それでも間違えている部分はいくらか必ずあるので、その部分については集中的に復習していかなければなりませんが、解きっぱなしになっていることがよくあり、効率性という面からも非常にもったいない取り組み方になってしまっています。ひとつには計画性がまだまだ身についていないということが原因としては挙げられます。多くの宿題を計画的にこなすことができずに行き当たりばったりになってしまっていることもあるように思います。ただ日割りで指定した際にはきちんとほぼできていましたので、今後もこの方法で出題することによって効率的な学習を目指します。
(授業内容と今後の予定)
白陵中学の過去問と岡山白陵中学の過去問を使用した問題練習を中心に行いました。白陵中学の問題については1次は何周か通しており、また2次についてもまだまだ解決していない問題もかなりありますが、それでも何周かしています。岡山白陵中学の問題についてもひと通り通していますが、白陵中学の2次と同じように。まだ解決していない問題もいくらかあります。今後の学習においてはまず、過去問に出てくる問題については完璧にどこをどのような問い方で問われてもきちんと答えられるという状態を目指して学習指導を行います。また同時進行で、過去問において間違えた問題の類題に当たる問題について近畿の中学入試問題を使用して弱点分野の克服を行っています。今月は特に相似形や辺の比を使用した図形問題、割合の問題、文章題など幅広く学習を行いました。岡山白陵の問題については特にまだまだ復習するべき範囲があります。今後の学習指導においては、毎日復習と練習を兼ねて過去問を使用した問題練習を繰り返し行うと同時に、じっくりと時間をかけて1問に取り組むという学習を行うため、毎日1問ずつ難易度の高い問題を割り当てて考えるという力を鍛えます。
【国語】
今月は先月よりずっと報告書にあげさせていただいた「主語を抜かす癖」に、改善がみられることお伝えしたいと思います。先月までは問題に一問はこの「主語を抜かす」答えを書いていましたが、今月は随分と「主語抜け」に注意して記述文を作ることができるようになりました。注意して記述している様子も窺え、ここ最近口癖のように注意している成果が表れたのではないかと思っています。この調子で「主語抜け」癖から脱却できるよう、重ねて指導をおこないます。
また長文の読解に時間制限を設けて問題をしていただいていますが、時間制限の中できちんと時間を気にしながら問題文をやり遂げることが、まだまだ難しいようです。特に字数制限のある場合には、書いた答えがあまりに短いと「条件を満たしていない」などの理由で、問答無用に失点になることがあります。この字数指定の記述が苦手で(特に字数指定60~100文字以内の記述)本文から答えと思わしいところに気が付いていても「このまま書いても短くなりそうだから、絶対に答えじゃない、でもここじゃないならわからない」→「書いてもたぶん違うし、書かないでおこう」となってしてしまいがちです。今の時点で読解力は当初と比べモノにならないくらいの高いレベルになっていますのに、自分の考えに自信がなく、また本文をそのまままる写しに書きとって正解をもらおうとする処に問題があります。と言いますのも入試では「本文中の言葉をつかって、60~100字以内に説明しなさい」と条件をつけられている問題が必ず出題されるからです。この説明しなさいと書かれている質問文を見つけると、すばやく文章に目を走らせて、文中の中に答えに当たるキーワードを含めた文章を探し出します。そしてその探し出した答えが短文であっても、自分がこの質問に対する答えはこの短文にある!と感じたら、次はその短文をだれが見てもわかるよう説明を添加させて、説得力のある問題文の答えに作り変えていかなければなりません。キーワードに関する説明は、本文中のさまざまなところに書かれていますので、探し出した短文のそばの文章だけを答えとして使っても、具体的説明の欠如ととらえられてしまいます。必ずその他の文章から説明を添加させ「条件字数」に見合う字数まで持ってこなければいけません。決して諦めずまた補足説明を加えた記述することが、今月の越えるべき目標です。
その為宿題を含めた問題は、必ず字数指定のある問題文を含めたものを意図的に出してまいります。また難易度も最高ランクのものを出して、問題文が難しくても逃げずに読み説く力を養わせます。キーワードに説明を添加させて文章を作るテクニックを、細かに教え込んで参ります。ただ最近、小説における記述が良く、主人公の行動や心情を細かにみて記述できるようになりました。本当にいい傾向です。
お渡ししています参考書の難易度は今がピークに高く、宿題としても間違えたところはすぐに答えを教えず、一度必ず自分で再考する時間を与えています。なぜなら間違いのいくつかには、「えっ?この答えはどこから来たのだろう?」と思うようなミスがあるからです。その場合は本文をしっかり音読することで集中力がつき、あっさり答えが解ったりしています。いわゆる本文の読み不足が原因です。今後はこのようなことがないように、唇だけを動かしながら、本文を音読するように問題文を考えてもらう予定です。また今続けております漢字の暗記は加速しながらおぼえていってもらいます。
【理科】
(授業中の様子、実施事項および問題点など)
日々の冷え込みも厳しくなってきており、体調管理には今まで以上に気を配る必要が出てきました。受験生ということもあり、カウントダウンも始まり一日一日がより大切に感じられる昨今。学習が滞る事のないように、体調の変化、維持管理には敏感になってほしいと思います。
さて今回は学習内容のご報告に入る前に、ここ数回の理科への取り組みについてのお話しです。先日宿題をしている際、理科への苦手意識が爆発してしまい、宿題に取り組むことが出来なかったというお話しを伺いました。内容は化学分野の酸・アルカリ・中和のところでした。確かに他の単元は宿題に出していてもテンポよく進むのに、ここの単元は苦手意識が非常に高いようで、苦戦しているところではありました。それ以前でも以前解いたものの解き直しに非常に時間が掛かるということも伺っていました。ここ何回かは幾分落ち着いたかと思ってはいたのですが、焦りや色々なものが入り混じって今回の件に至ったようです。授業中に何度かお話しをし、また算数担当の山田とも話をして、今まで以上に計画的に学習をすすめることができるよう導く(日毎に実施する項目を決め、ノートに記載する)という形でひとまず様子を見るようにしました。すぐに目に見えて効果が出るものではありませんが、滞ることなく着実に学習に取り組めるよう心を砕いて参りますので、何卒よろしくお願いいたします。
さて今回の学習内容です。きんきの中入と白陵・岡白の過去問の二つを主軸に進めていきました。きんきの中入は二周目に入り、知っていることを確実に出せること、また以前間違えた問題で解き直したものを克服すること、この二つを目標として進めました。前述の酸・アルカリ・中和の単元はまだ二周目で触れてはいませんが、それ以外の単元は概ね期待通りの正答率で答えることが出来ています。白陵の過去問については、以前解いていますので、こちらもきんきの中入同様の二つの目標を目指して仕上げに入ろうと考えております。宿題のノートにも書いていますが、同じ年度を日を変えて二回解くというスケジュールで進める予定にしています。本番の試験までに用語・語句などの完璧な暗記と、考え方・解き方の完全な定着を目指しています。同時に初めて見る岡白の問題を解き進めることで、新たな問われ方や知識などを補充していく予定でいます。
(今後の対策および予定項目)
この一ヶ月の途中で受けられたテストにおいて、理科の点数が思いのほか悪く、不安になられたかと思います。しかし先日解いた岡白の昨年度の問題では8割近くの正答率を出すことが出来ています。知識量はある程度固まってきている状況です。次は決められた時間内に問題を正しく読み取り、何をすべきかを正しく判断し、答えに向かうという練習をするだけです。それが出来るためには少なくとも今まで解いた問題はすんなりと解ける、という自信が必要です。自信を身につけるためには飽きるほどの繰り返しを行うしか方法はありません。やり遂げることが出来るようしっかりとサポートして行く所存です。
【岡山白陵中学校・岡山白陵高等学校:http://www.okahaku.ed.jp】