合格率20%でも岡山白陵中学校の合格を捥ぎ取る(11)

希望への道  2012・11/15 ー 2012・12/14

【算数】

(現状と今後の対策)

授業中の学習についてはよく頑張って取り組めていますが、各問題に取り組む際に丁寧さがまだまだ足りていないことがよくあります。図や式を省略したり、計算を頭の中で暗算しようとしたりすることがまだまだあり、そのために計算間違いをしてしまったり、思いつくはずの解き方が解いているときには思いつかず、後になって気づくということがよくあります。また宿題において答え合わせをその場でしておらず、授業の始めに慌てて答え合わせをしていることがあります。過去問対策においても、問題集を使用した問題練習についても頑張って取り組めているので、今後の学習においてはこの辺りの姿勢を正していかなければなりません。実際に模試においても単なる計算間違いや問題文の読み間違いによって大幅に失点してしまっていました。実際の入試本番でこのようなことにならないように、日頃の学習から姿勢を正して取り組めるように頑張っていきましょう。今後の学習指導においてはその場での問題練習をテスト形式で行う時間を入れて行きます。今までの学習を通して行ってきた内容の復習を行うとともに、答案の作り方に焦点を定めた学習指導を行います。あと1ヶ月で少しでも点数を底上げするための学習を徹底的に行い、本番では1点でも多くの得点ができるようにラストスパートをかけて頑張っていきましょう。

(授業内容と今後の予定)

今月は岡山白陵中学の過去問を中心に学習指導を行いました。過去10年分の過去問を繰り返すとともに、間違えたものについては確実に理解して自力で再現できるようになるまで、集中的に学習を行いました。岡山白陵中学の過去問についてはだいぶ多くの問題を潰せました。今後は各問題について復習を繰り返すとともに、まだ少し残っている未解決の問題について取り組み、潰してゆくという形で進めて行きます。岡山白陵中学の問題を通して出てきた苦手な分野のうち、特に池の周りを複数の人数が回る形式の旅人算、水槽に水をいれていく時間と速さの問題、比と割合で求める面積の問題などが特に苦手なので、まずはこの範囲について冬休みに入るまでに集中的に学習を行います。特に図を丁寧にかく必要があるこれらの問題を解く際には面倒くさいという言葉が一度口から出たことがありますが、面倒臭さが前に出ているとやはり間違いにつながってしまうことがよくあるので、今後は厳禁です。これらの問題については面倒くさいと感じることがないくらいまで集中的に多くの問題にあたってもらいます。

【国語】

今月は文字とおりの最後の追い込み期間でしたので、先月同様記述問題文を中心に、点数がもらえる記述の書き方を伝授してまいりました。また改めて主題に対する読みとり方を、教えてまいりました。中でも白陵は、とりわけ主題に対する深い読みとりが要求される内容になっています。語彙を増やし、意味を考え、文章から問いに対する答えを類推し、自分の考えをそこに加える。いかに問題文を時間内に理解できているかその理解度を、記述させることで確認するのです。そのため白陵の問題を理解するには、文章を理解するための並々ならない努力が必要です。それを理解していただくために、何度も何度も繰り返し、言い方を変え、例を変え、時間をかけて、文章に挑んでいただきました。本当に瑞葵ちゃんはよく頑張って、文章の構造、解き方、理解の仕方を、学んでくれたと思っております。

そして今月、私が仕上げに時間をかけて伝えてまいりましたのは、文構造を理解するためのノウハウです。文章の各部分、たとえば一つの段落がどのように組み立てられているかとか、比喩が何を表しているかとかいったところを見落とさないようにしていくことも重要ですが、文章全体のテーマが何なのか、文章全体をつらぬく本筋は何かということを踏まえ、各部分をそうしたテーマや本筋と関連付けて読むようにすることの大切さを伝えてまいりました。また説明的文章では、それぞれの段落がどういう働きをしているのかを意識しながら読むことを、何度も練習していただきました。主に事実、意見、理由に分けて、その段落がどれに当たるのかを意識することが重要で、昔はこのような区別をしながら文章を読むことができていませんでした。しかし今では段落ごとに筆者の書き方の流儀を考えながら、その後の展開をはかれるようになりました。落ち着いて、時間の配分を忘れずに、自分の精一杯の気持ちで臨んでいただければ、きっとサクラハ咲くと思っています。吉報をお待ちいたしております。

【理科】

(授業中の様子、実施事項および問題点など)

年も明け新年を迎えましたが受験真っ盛りのこの時期、一時も心休まることがなかったかと思います。もうひと踏ん張り、あと10点、5点の上積みを目指してひたすらに学習に打ち込んでまいりました。試験が目前に迫るに連れ余裕を失ってしまい、気持ちも不安定になり気分も荒れ模様という話も伺いました。しかし今までやってきた事と自分自身のみを信じて、最期まで突き進んで欲しいものです。

さて今回の学習内容です。年末には授業の時間数を増やし、いよいよ追い込みという形で進めてまいりました。前半は岡山白陵、後半は白陵中学校の過去問を中心に、宿題ではそれらのやり直しを身体が覚えるまで取り組むという方法で、ひたすらに繰り返しをさせていきました。何度も行った結果、岡山白陵の過去問ではH21~19年度までは軒並み8割越えまで辿り着くことが出来ました。その後は初見の問題に対しても、6割ほど取ることが出来るようになっています。「最低6割」を合言葉に進めていきました。その後は白陵の問題に取り掛かり、久しぶりに解くということでしたがH23年度85%、H22年度78%、H21年度89%、H20年度81%、H19年度87%など、記述・用語ともに良い仕上がりであり、以前間違えたところを確実に拾うことに成功していました。それと同時に、宿題に出していたきんきの中入(これもかれこれ5周目となっています)を使って、今まで間違えたところのみを重点的に再度、再々度の復習を進めていきました。宿題で解かせていたところで理解が曖昧なところの質問受けはもちろんのこと、本人が苦手としているてこ・バネや水溶液と中和などの問題については、私の目の前で解かせ、つまづいた部分をその場で解説・解決していくようにしていきました。ここ一ヶ月の間で、バラバラだった知識が少しずつひとまとまりになっていく様子が随所に見受けられました。口を開けばネガティブな発言が次から次へと飛び出してはいますが、正答率の上昇など数字は嘘はつきません。このまま突き進んで希望とする進路を勝ち取ってもらいたいものです。

(今後の対策および予定項目)

この文書を作成している時点では、すべての入試結果が判明しているわけではありません。しかし自分のやりたい事を我慢して、やらなければならない事に邁進してきたこれまでを考えると、すべての試験に合格していることと私は信じています。素敵な報告が聞けますことを期待して、ご連絡をお待ちしています。長いようで短い間ではありましたが、一緒に学習が出来たこと、目標に向かって共に歩めたことを誠に幸せに感じております。本当にありがとうございました。

【岡山白陵中学校・岡山白陵高等学校:http://www.okahaku.ed.jp