神戸女学院大学・文学部・総合文化学科への受験対策(5)

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得点率80%を確保したい受験生は必読して頂きたい。後もう少しのところで合格に手が届きそうで,かつ,そのままでは決して合格には及ばない,そういった最も分厚い層へ贈るべく神戸女学院大学A日程2013過去問をベースにを仕上げました。

【英語の問題を解く手順】

第1段落には早いうちから2カ国語を話せるということは利点があるということが書かれている。そこで(1)だが、バイリンガルの利益が主語になっているので、ここはfundamentalという単語の意味からすると、moreとなるのが正解。次に(2)だが、it  turn  outの言い換えとして、選択肢④のon  the  other  hand は話題を転換する際の言葉でなので、バイリンガルがあなた方をより賢くさせるという、それまでと同じ文脈の話が続いているので④はおかしい。また選択肢の中でもこれだけが浮いている。また(3)はeffectときたらonでしょう。よって②が適切。

第2段落では、2ヶ国語を幼い頃に使うことによって混乱をきたすので、バイリンガルはかつて成長にいい影響は与えないと言われていたが、今日では2つの言語の衝突が精神面での成長につながるということで、逆に利点の方が大きいと述べられている。ここで(4)だが、このitが精神的な能力が発達するのを助けるという意味になるので、④が適切。

第3段落では、バイリンガルが精神的な能力をより高めることについて具体例を挙げている。そこで(5)であるが、2004年の研究において、5歳以下のバイリンガルの子供とそうでない子供に色と形の違う物体を使って2つの仕事をすることを・・・たわけである。彼らは実験の対象なので、受動態でないといけない。よって②か④だが、今まさにこの瞬間に求められている最中というのはおかしいので、④は削除。よって②が正解。

第4段落ではバイリンガルの体験が問題を解決する際に使われる脳の過程、つまり働きを改善させる。と言っている。そしてその過程について述べられている部分が、まさに(6)の問題であるが、まず下線部の単語に注目すると、deliberatelyがもし分からなかったとしても、switchはスイッチつまり切り替えること、attentionが注意であること、また直後のfrom  one  thing  to  another  から次々注意を向ける対象をかえる、というニュアンスが読み取れる。よってここは④のshiftから正解を導ける。deliberatelyは「わざと」という意味なのでone  purposeが対応している。

第5段落ではバイリンガルが精神面での利点をもつ理由について述べている。まず(8)についてこの部分を分析すると、toの前がabilityで名詞である。toの後ろにくるのがblock  out  として、

排除するという意味であることが分かるので、to以下は名詞にかかる形容詞句であることがわかる。となると選択肢①の名詞the  willに続く形になっているものが形容詞句であるとわかるから、答えは①。

第6段落においては、バイリンガルとそうでないものの違いは、環境をmonitorする能力にあるという。そして(10)についてはchangeつまり変化を・・・し続けることが必要であるという。よって意味が近いのは追いかけるという意味になる④が正解。常に変化を追い続け、状況に合わせて使う言葉を切り替えるのである。

第7段落ではバイリンガルの体験が人生の初期から終わりにかけて脳に影響を与えることようだ、と言われている。(11)をseemにすると、seem toということで形においても意味においても合うことになる。試験の現場ではこの時点で③を正解として選べばよい。そしてここではバイリンガルの幼児とそうでない幼児の両方にある実験をし、下線部(12)はその結果について書かれている。ここを訳すと、実験の後半で、人形がスクリーンの反対側に現れ始めると、バイリンガルの環境にさらされてきた赤ん坊たちは、すぐに新しい方向に視線を移すことを学ぶ一方で、そうでない赤ん坊たちは学ばない、となる。まさに環境の変化に適応するということなので、②が正解。

第8段落において、(13)を含む1文についてscientistsが主語でfoundが動詞である。よってled以下は分詞の形で形容詞句になっているので、受動態であると考えてbyが適切。よって答えは①

第9段落はまとめの段落である。(c)の1文はその最初であり、和訳すると、決してだれもことばの力を否定しないが、我々が聞いたり話したりする言葉は我々の人生においてそのような大きな衝撃をもたらしているかもしれないと誰が想像しただろうか、となる。

設問B

文脈の中で特に大きな内容として挙げられていたのが

ひとつのことに集中するために必要のない他の情報を排除すること。

常に環境の変化に適切に対応していくこと。

である。

設問D 仮定法以外は中学文法と単語を中心にして書いた。

If  I  were  bilingual,  I  would  work  abroad  using  my  skill.  Being  bilingual  makes  me   understand  what  foreign  people  want  to  say  correctly.  So  I  would  be  able  to  tell  my  opinion  to  them  without  misunderstanding.  This  skill  is  very  important  to communicate  with  foreigners.  I  want  to  be  very  helpful  to  people  all  over  the  world.

【国語において差のつくところ】

まず建築は日常を成立させている数多くの約束や目的、慣習などのXの中で成立するものである一方で、芸術は日常からはなれた、これらXから自由な存在であるべきだとして、建築と芸術を分ける考え方が一般的であるとしながらも、そもそも建築と芸術を分けることが適切ではないと言っている。

次に筆者は、建築と芸術を分けるという考え方が正しいのかについて、そう考えられるに至った経緯を歴史に基づいて考察している。そこでは両者はもともと分かれていたのではなく、分けられるようになったのは、18世紀末の芸術至上主義という考え方からであり、そこでは精神=高貴なもの、一方で肉体・物質・自然=低俗なもの、の構図で分けており、前者が芸術、後者が建築であるといっている。

問六:建築と技術を分ける考え方について、筆者はこれを今日広く通俗的な考え方であると言ったうえで、否定するとともにその根拠として歴史的内容を挙げて説明している。よって⑤。

そして筆者は、人間は本来はよきものとしてつくられており、人間が人間として生きることは、本来の良きものとして良きものに向かって生きていると考えて、芸術至上主義を否定している。そしてその根拠として、ジョン・デユーイを具体例に挙げて、建築の特色を人間の生活の共通性・全体性とその持続性にあるといい、建築を日常の世界に属しつつ同時に人間の全体性・社会の持続性を表現するという点において芸術として最も深く精神的なものであるとしている。

さらに筆者はファン・デル・レーウを例に挙げ、人間の全面的肯定のうえで、建築芸術は芸術の中で最も根源的なものであり、実用性に束縛されているが故に、生活の全体性と関わっているが故に最高の地位にあるとしている。

問八:Yはジョン・デユーイの発言であり、芸術至上主義否定の根拠なので、③が正解。キーワードそのままである。

問九:キーワードである、共通性・全体性が持続するという内容が全て入っている選択肢が正解。よって④。

問十:建築が全ての芸術のうちで最高の地位にあるとし、そしてその根拠の中で、神の御計画と一致するといっていることから、建築=神による創造、の構図が読み取れるといっているので、②が正解。

問十一:イ:○最終段落の内容そのままである。

ロ:日常の中に世俗を離れた空間をつくるのではない。人間生活の共通性・全体性、社

会の持続性を表現するもの、というキーワードによると×

ハ:テクネー、アルスといった記述のある場所に戻りましょう。意味は同じだが違う言

葉である。×

問二:接続詞を入れる問題。(    )の前後の意味をもとに判断する。aの前後はほぼ同じ内容を述べている。bの前後も同じ内容である。ただbの後は詳しく言い換えている。cの前後も同じ内容である。ただ前は一般的に述べ、後は建築に絞っている。この関係に合うのは①④⑤である。そしてbの前後は選択でも例示でもないので、④が正解。

【古文において意識が得点につながるものについて】

品詞分解で点をとるコツ

問一:A 生ひなりたるらん、を単語に分解した場合、生ひ+なり+たる+らん、とつい考えてしまいがちだが、今回は「生ひなり」が正解である。ここで「生ひなり」という単語を知っていることが必要かというと、そうではなく助動詞の構造を理解していれは正解できる。助動詞「なり」につながるのは終止形か連体形、「生ふなる」となるはず。よって「生ひ」となっている時点で違和感を持つことができればもう一歩。

問一:B 「もなかんめるを」を単語に分解した場合、「なかん」がポイント。意味から形容詞「なし」であることが分かるので、ここで形容詞の活用を考える。そうすると音便によって変化しているものの「なかる」という連体形が思いつく。よって、も+なかん+める+を、と分類できる。この段階で②と③に絞られる。そして最後の「を」であるが、これは「・・・ところ」という意味で後につながるので接続助詞と考える。よって③。

【助動詞で点をとるコツ】

問二

イ:「なん」の上は「いざ」であり、動詞ではない。助動詞ではないので、助詞から選ぶ。

ロ:動詞に続いているので助動詞である可能性が高いが、動詞の語尾がイ段なので連用形である。連用形に接続する「なむ」は完了「ぬ」の未然形+推量「む」である。この形は非常によくある形なので、覚えておきたい。またハも同じ構造であるから、ロとハは同じく⑤である。

【口語訳は文法に即して】

問六

Ⅰ:「またなき者にかなしうせられければ」を品詞分解すると、また+なき+者+に+かなしうせ+られ+けれ+ば、となるが、ここで重要なのは「かなしうす」という重要単語の意味であるが、これは「かわいがる、大切に扱う」の意味である。ここで意味に合うのは①か②。ここでこの2つの違いは、「られ」の意味であるが受身か尊敬である。主語となっている「またとない者」は文脈上、此の子とみるべきなので、今回は受身の訳が適切である。よって②が正解。

Ⅱ:「ちかう洗ひたるものを。けしからずや。」を品詞分解すると、ちかう+洗ひ+たる+ものを。けしから+ず+や。となるが、前部を直訳すると、「近くに洗ったのに、」となり、③は除外、またこの一文の前後の文脈から、髪を洗いたい→近くにあらったのに→熊野詣のため、という流れが読み取れるので、この「近く」は場所ではなく時間を表していると考えるのが自然、よって④と⑤に絞られる。あとは「けしからず」の訳について、重要単語だから知っていて欲しいところだが、知らなくても文脈から④の方が適切であると判断できる。

【よく出る助詞の用法】

問四:典型的なものを覚えておく必要はあるが、同格を表す「の」は「・・・であって」という口語訳を当てはめることができる。よってここでこれができるのは②である。

【主語を判別するためのコツ】

まず建築は日常を成立させている数多くの約束や目的、慣習などのXの中で成立するものである一方で、芸術は日常からはなれた、これらXから自由な存在であるべきだとして、建築と芸術を分ける考え方が一般的であるとしながらも、そもそも建築と芸術を分けることが適切ではないと言っている。

次に筆者は、建築と芸術を分けるという考え方が正しいのかについて、そう考えられるに至った経緯を歴史に基づいて考察している。そこでは両者はもともと分かれていたのではなく、分けられるようになったのは、18世紀末の芸術至上主義という考え方からであり、そこでは精神=高貴なもの、一方で肉体・物質・自然=低俗なもの、の構図で分けており、前者が芸術、後者が建築であるといっている。

問六:建築と技術を分ける考え方について、筆者はこれを今日広く通俗的な考え方であると言ったうえで、否定するとともにその根拠として歴史的内容を挙げて説明している。よって⑤。

そして筆者は、人間は本来はよきものとしてつくられており、人間が人間として生きることは、本来の良きものとして良きものに向かって生きていると考えて、芸術至上主義を否定している。そしてその根拠として、ジョン・デユーイを具体例に挙げて、建築の特色を人間の生活の共通性・全体性とその持続性にあるといい、建築を日常の世界に属しつつ同時に人間の全体性・社会の持続性を表現するという点において芸術として最も深く精神的なものであるとしている。

さらに筆者はファン・デル・レーウを例に挙げ、人間の全面的肯定のうえで、建築芸術は芸術の中で最も根源的なものであり、実用性に束縛されているが故に、生活の全体性と関わっているが故に最高の地位にあるとしている。

問八:Yはジョン・デユーイの発言であり、芸術至上主義否定の根拠なので、③が正解。キーワードそのままである。

問九:キーワードである、共通性・全体性が持続するという内容が全て入っている選択肢が正解。よって④。

問十:建築が全ての芸術のうちで最高の地位にあるとし、そしてその根拠の中で、神の御計画と一致するといっていることから、建築=神による創造、の構図が読み取れるといっているので、②が正解。

問十一:イ:○最終段落の内容そのままである。

ロ:日常の中に世俗を離れた空間をつくるのではない。人間生活の共通性・全体性、社

会の持続性を表現するもの、というキーワードによると×

ハ:テクネー、アルスといった記述のある場所に戻りましょう。意味は同じだが違う言

葉である。×

問二:接続詞を入れる問題。(    )の前後の意味をもとに判断する。aの前後はほぼ同じ内容を述べている。bの前後も同じ内容である。ただbの後は詳しく言い換えている。cの前後も同じ内容である。ただ前は一般的に述べ、後は建築に絞っている。この関係に合うのは①④⑤である。そしてbの前後は選択でも例示でもないので、④が正解。

【古文において意識が得点につながるものについて】

品詞分解で点をとるコツ

問一:A 生ひなりたるらん、を単語に分解した場合、生ひ+なり+たる+らん、とつい考えてしまいがちだが、今回は「生ひなり」が正解である。ここで「生ひなり」という単語を知っていることが必要かというと、そうではなく助動詞の構造を理解していれは正解できる。助動詞「なり」につながるのは終止形か連体形、「生ふなる」となるはず。よって「生ひ」となっている時点で違和感を持つことができればもう一歩。

問一:B 「もなかんめるを」を単語に分解した場合、「なかん」がポイント。意味から形容詞「なし」であることが分かるので、ここで形容詞の活用を考える。そうすると音便によって変化しているものの「なかる」という連体形が思いつく。よって、も+なかん+める+を、と分類できる。この段階で②と③に絞られる。そして最後の「を」であるが、これは「・・・ところ」という意味で後につながるので接続助詞と考える。よって③。

【助動詞で点をとるコツ】

問二

イ:「なん」の上は「いざ」であり、動詞ではない。助動詞ではないので、助詞から選ぶ。

ロ:動詞に続いているので助動詞である可能性が高いが、動詞の語尾がイ段なので連用形である。連用形に接続する「なむ」は完了「ぬ」の未然形+推量「む」である。この形は非常によくある形なので、覚えておきたい。またハも同じ構造であるから、ロとハは同じく⑤である。

【口語訳は文法に即して】

問六

Ⅰ:「またなき者にかなしうせられければ」を品詞分解すると、また+なき+者+に+かなしうせ+られ+けれ+ば、となるが、ここで重要なのは「かなしうす」という重要単語の意味であるが、これは「かわいがる、大切に扱う」の意味である。ここで意味に合うのは①か②。ここでこの2つの違いは、「られ」の意味であるが受身か尊敬である。主語となっている「またとない者」は文脈上、此の子とみるべきなので、今回は受身の訳が適切である。よって②が正解。

Ⅱ:「ちかう洗ひたるものを。けしからずや。」を品詞分解すると、ちかう+洗ひ+たる+ものを。けしから+ず+や。となるが、前部を直訳すると、「近くに洗ったのに、」となり、③は除外、またこの一文の前後の文脈から、髪を洗いたい→近くにあらったのに→熊野詣のため、という流れが読み取れるので、この「近く」は場所ではなく時間を表していると考えるのが自然、よって④と⑤に絞られる。あとは「けしからず」の訳について、重要単語だから知っていて欲しいところだが、知らなくても文脈から④の方が適切であると判断できる。

【よく出る助詞の用法】

問四:典型的なものを覚えておく必要はあるが、同格を表す「の」は「・・・であって」という口語訳を当てはめることができる。よってここでこれができるのは②である。

【主語を判別するためのコツ】

問五

イ:「見たてる」とあるが、敬意を表す助動詞が含まれておらず、また文脈上口惜しく感じているのは筆者であると考えられるので、主語は西行。

ロ:「云はれければ」とあり、尊敬の助動詞が含まれているので、主語は敬意の対象となる人物である。よって前後の文脈から、冷泉殿であると分かる。

ハ:「打ち案じて」とあるが、ここには敬語が含まれていないので、主語は敬意の対象とならない存在。そして熊野詣の内容が話題に上っていることと、後ろに続く髪を洗う話の下りから、ここは②の娘が主語であると判断できる。