小論文+α(小論対策)
http://www.jyukenjyuku.jp/syouronbun.html
関西医科大学
http://www.kmu.ac.jp/index.html
医師不足には,都会,地方,診療科,という特に重要と
考える3つのキーワードがございます。「都会」におけ
る医師不足について,特別区では5つの医学部がある区
中央部や3つの医学部の本部を抱える区西部などは医師
の数が多く,医療環境も充実していますが,区東北部や
区東部などは医師の少ない医療圏が存在します。特に,
東北部は中小の医療機関が多いものの医学部が少なく,
基幹病院と呼ばれる機関は2つしかありません。その結
果,多くの患者が区中央部の大学病院や高機能病院を利
用しています。「地方」における医師不足について, 2
004年にマッチング制度が導入されて以降,大学病院
以外の研修先を選択する医師が急激に増加しました。そ
の結果,大学病院の若手医師は減少してしまい,その分
を補おうと,大学医局がこれまで地方に派遣していた医
師を,大学病院へ戻す動きが起きた為,地方での医師不
足が顕著に増加しました。これは一見すると,医師が勤
務先を自由に選べることが,地方での医師不足を誘発し
ている,とも考えられます。「診療科」における医師不
足について,内科医,救急科専門医,産婦人科医,が挙
げられます。内科医では高齢化の加速で患者数が増え続
けているのに,医師の数が追いついていません。産婦人
科医では直接,患者の命に関わる仕事なので,患者が命
を落とす可能性もあり,時に医療過誤を疑われてしまい
訴訟に発展しやすい場合があります。救急科専門医では
慢性的に足りていません。しかし救急当直を担う体制が
整えば,他の診療科医の負担を軽減することに繋がり,
特に医師不足が目立つ地方の自治体病院でも常勤医は増
えます。これらを踏まえ先ず第一に,私が医師になるべ
き,と考えました。そしてこのような問題に対し,積極
的に向き合ってくれる仲間を一人でも多く増やす取り組
みに努める必要がございます。小さな取り組みも数を重
ね続ければ次第に大きな取り組みへと発展するからです。